この夏の始まりの頃まで時間をさかのぼって・・・
阿波しじらを仕立てた話を書きます。
7月12日に大塚国際美術館に行くために徳島に向かいました。
そのとき、阿波しじらの浴衣を仕立てたくてAWAWAさんに寄った話は、
抜染などの染め模様が入った賑やかなもの。
「大塚国際美術館⑤ 名画のあとさき」で触れましたが、
実はその前から、浴衣や単衣が欲しくて、ネットでいろいろ見ていました。
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◆ 阿波しじら織りの魅力 ◆
阿波しじら織りは、徳島県で生まれた伝統的な木綿織物です。
江戸時代の末期に海部ハナという女性が、当時流行していた木綿織物を干していたときのこと。
突然のにわか雨で生地が濡れてしまい、乾いたあとに自然にできた凸凹(しぼ)に目を留めたハナは、その風合いの美しさに驚きました。
「この凹凸を、わざと作れたら面白いかも…」
そう考えたハナは、経糸と緯糸の張力差を利用することで、意図的に“しぼ”を生み出す技法を研究し、しじら織の原型を完成させたのです。
このしぼによって、肌に張りつかず、風通しが良くなり、夏でもさらっと快適に着られるのが特徴です。
見た目にも涼しげな縞模様やぼかし染めが多く、藍色を基調としたものが特に人気です。
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徳島では藍染と並んで、SAなどでも阿波しじらをよく見かけましたので、
以前から欲しい欲しいと思いつつ、なかなか買えずにいたのですが、
今回の訪問を機に、いよいよ買おう!と決意しまして、
ふだんきものハイムラヤやさんにて、こんな感じの3種類に絞り込んでいました。
いかにも阿波しじらっぽい藍色を基調としたもの。 |
決めきれなくて、実店舗にて反物を見たかったのですが、
ハイムラヤさんは美術館から少し遠くて間に合わず。
偶然近くにあるのを見つけた「AWAWA」さんは、残念ながら閉まっていました。
私はつけておきました。
ハイムラヤさんは美術館から少し遠くて間に合わず。
偶然近くにあるのを見つけた「AWAWA」さんは、残念ながら閉まっていました。
悩みに悩んで…、ふだんきものハイムラヤやさんで、ぱっと最初に「いいな」と思っていた、いかにも阿波しじらっぽい藍色を基調とした浴衣を注文することにしました。
なんと、ハイムラやさん、マイサイズで仕立ててくれるというのです。
居敷当てをつけるか付けないかも、オプションで選ぶことが出来ます。私はつけておきました。
横は大丈夫ですが縦には少し縮むかもとのことでしたので、2センチほど長めに仕立てをお願いしました。
注文したのは7月16日のこと、仕立て上がりと発送は8月末になるとのことでした。
ひと夏楽しみに待っていましたが、8月の28日に届きました!
梱包方法は選ぶことができ、たとう紙に入れて箱で送って欲しい場合はプラス110円でした。
正直言って届く頃には、梱包方法は何を選んだかなんて忘れていたので、「わっ!コンパクトに届いた!」と驚きました。
こう言う木綿生地なのでね、コンパクトに折りたたんでても問題ないですね。
8月末到着の予定でしたが、少し早めの28日に届きましたので、万博最終日に着て行くことにしました!!
8月31日、倒れそうなほどの猛暑なので、着物用の肌着を端折っていて、
ゆる~い着付けになっていますが…
しじらの浴衣はやはり涼しかった!!
一日、快適に過ごせました。
紺の浴衣なので、赤い帯を合わせて、ミャクミャクコーデするぞ!と思ったら、
娘から「どうみても着物ミッフィーちゃんコーデやん」と鋭い指摘が!
ほんとだ!そういわれたら着物ミッフィーちゃんコーデにしか見えない!!
先日の着物ミッフィーちゃんピンバッチを帯留めにしてみました!
パビリオンのスタッフさんが「ミッフィーちゃんピンバッチの帯留め」をかわいいと言ってくれました。
ルクセンブルクのスタッフの方は、「そんな帯留めがあるんですね」とおっしゃっていたので、着物にも詳しいのかもしれませんね。
娘は赤い柄と黒い帯で黒ミャクミャクを意識したコーデとのこと。
ひと夏、ミャクミャクコーデができる浴衣を探してみましたが、
以前見かけたミャクミャクもどき浴衣は、その後も手に入らずじまいで…。
そういえば、椿柄の浴衣にミャクミャクをアップリケであしらって、
手作りのミャクミャク浴衣を着ている方も見かけました。
ミャクミャクって、形がシンプルだから、手作りしやすいんですよね。
その“つくりやすさ”も、人気の理由のひとつかもしれませんね。
早い時期から、赤と青をどこかに取り入れたコーデで訪れている人をよく見かけましたが、
回を重ねるごとに、ミャクミャクモチーフを身につけたり、手作りのアップリケを加えたり、
みんなのミャクミャクコーデがどんどんグレードアップしていくのを感じました。
私は、足袋ソックス&クッションのきいた草履です。
阿波しじらの浴衣で万博を歩いたことは、やっぱりこの夏の特別な思い出になりました。