2026年10月16日

東京出張行くとこうなる記⑦ “カフェに集う芸術家”展 夜の芸術家たち

第2章は「夜のカフェ―シェレ、ロートレックの世紀末」

実は今回の「“カフェ”に集う芸術家展」には予備知識なしで行ったので、あまり訳も分からず、順に展示を見ていたのですが、

第1章は明るい光のカフェのイメージでしたが、時代が進むと芸術の舞台は夜のモンマルトルへ移ってガラッと雰囲気が変わりました。


テオフィル・アレクサンドル・スタンラン
《シャ・ノワール巡業公演》

お馴染みのスタンランが描いた黒猫のポスターです。

伝説のキャバレー〈シャ・ノワール〉ですね。

ひとつの壁面をこのポスターだけで飾っていたほど、思っていたよりもかなり大きかったです。



いいなぁ、このブランケットモチーフ欲しいなぁと見ていました。

・・・第2章の話を始めたばかりですが、「CHAPTER3」て書かれてますね。

なんかね、この展示レポ、どう書いていいのか構成が難しくて、
まぁいいやぁ、見たかったものから載せちゃおうって書いてます。





本当は、第2章へのいざないは
ジュール・シュレが描いたイヴェット・ギルベールから始まっていました。
ロートレックとはまた違う、大人っぽい繊細な線で描かれていました。


テオフィル・アレクアンドル・スタンラン
《「イヴェット・ギルベール公演」アンバサドゥール》


イヴェット・ギルベールは、19世紀末のパリで人気だった
カフェ・コンセールのスター歌手。
ロートレックが好んで描いた、長い手袋がトレードマークの女性です。
歌と芝居を混ぜた独特のステージで、夜のパリの象徴的存在でした。


アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
《アリスティド・ブリュアン》

ロートレックのコーナーでは、
ひろしま美術館所蔵の 《ポスターのための油彩習作》 が、豪華な額縁に収められていました。

ロートレックといえばどうしても「ポスター」の印象が先に立ちますが、
この肉筆の油彩画を前にすると、
あの華やかな広告の裏側に、こんな“しっかり描き込んだ原点”があったのかと驚かされます。


アリスティド・ブリュアンは、ロートレックの絵の中でもひときわクセが強くて、
見た瞬間に“人となり”が気になりました。

舞台では毒舌まじりの語りと、ちょっと乱暴なくらいの勢いで客を巻き込むタイプで、
“モンマルトルの顔”と呼ばれていたそうです。  

音源が残っているので、その歌声を聞くことが出来ます。

細かい知識がなくても、ロートレックが描いたブリュアンを見るだけで、
当時のパリで相当インパクトのある存在だったんだろうな、と自然に伝わってきました。



アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
《ディヴァン・ジャポネ》

客席側にスポットをあてた斬新な構図です。
ステージの主役は顔が見きれていますが、「黒い長手袋」だけでそれとわかるイヴェット・ギルベールがいますね。



アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
《ラ・ルヴュ・ブランシュ》

19世紀末のパリで絶大な影響力を持っていた
前衛的な文芸・芸術雑誌『ラ・ルヴュ・ブランシュ』の宣伝ポスター。

当時のパリ社交界のミューズ・ミシア・ナタンソンが「アイススケート」をしている優雅な姿をモチーフにしているそうですが、下半身が大胆にカットされていてもそれとわかりますね。



オーギュスト・ローデル
《夜会「流浪の芸術家」ムーラン・ルージュ》


ロートレックより少し前の時代に描かれた作品だそうです。
「赤い風車」もお嬢さんもレトロ感マシマシでかわいいですよね。



アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》



1889年に開店したムーラン・ルージュのために、1891年に作られたポスターでした。
この一枚でロートレックの名が一気に広まり、
商業ポスターの流れそのものを変えたと言われる代表作です。



フィンセント・ファン・ゴッホ
《モンマルトルの風車》



モンマルトルの丘でテオと暮らしていた頃、
ロートレックらと出会った時期のゴッホが描いた一枚です。
まだ筆致が明るくて、初期の健やかな感じがそのまま出ている作品ですね。


パリの夜を彩ったこの濃密な文化は、やがて国境を越えてある若い天才を刺激することになります。それは次回のお話…



「夜の世界にゃぁ」

2026年10月13日

東京出張行くとこうなる記⑥ “カフェに集う芸術家”展 三菱一号館美術館へ

さて、前回の記事で東京駅へ向かいますと書きましたので、「ああ帰るのね」と思われたかもしれませんが、いやいやここからが本番です。

せっかく東京へ行くので、関西へ巡回しない気になる美術展はないかと調べてみたところ、目に留まる文言がありました。

「“カフェ”に集う芸術家―印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで」



先日は「青いターバンの少女」の青に魅入りましたが、
今度は「赤い服の物憂げな女性」の赤ですよ。



しかも前から行ってみたかった「三菱一号館美術館」で開催されています。

三菱一号館美術館は、東京駅の丸の内南口から徒歩5分という抜群の立地で、日本のビジネスの中心地・丸の内にあります。

しかも、地下通路を使えば駅直結で、とても便利です。

行きは迷いませんでした。(帰りは迷いました、なぜか……)


東京駅のすぐそばにあって、ぱっと見は東京駅舎と見まごうようなたたずまいですよね。

さぞ古い建物かと思いきや、ここは2010年に復元再建された美術館なのだそうです。

もともとは1894(明治27)年、三菱が丸の内に建てた最初のオフィスビルで、設計は鹿鳴館などを手がけたイギリス人建築家ジョサイア・コンドルだそうです。

19世紀後半のイギリスで流行した「クイーン・アン・スタイル」というビクトリア朝の建築様式が取り入れられており、老朽化で1968年に一度解体されたものの、2010年にコンドルの原設計に沿って当時の姿へ忠実に再現されたのだとか。

予備知識なしで訪れましたが、内装がやけに綺麗だと感じたのも納得です。







この中庭の広がるゆったりした空間で、“カフェ”に集う芸術家の展示が行われるのは、ぴったりですね。



さあ行ってみましょう。








アルフレッド・シスレー
《サン=マメス》


今回の展覧会で、最初のエリアを爽やかに彩って、パッと目を引いたのが、
アルフレッド・シスレーの《サン=マメス》でした。

外観にぴったりのマントルピースが展示の一部になっています!
家の中に飾られる絵であるイマージがわきます。


第1章のエリアは「カフェを描く――リアリズムから印象派へ」というテーマ。

19世紀後半、当時のアカデミズムが重んじた歴史画や宗教画ではなく、身の回りの「現代生活」や「都市の風景」をありのままに描こうとした画家たちの作品が並んでいます。


ピエール=オーギュスト・ルノワール
《パリ、トリニテ広場》


ベルト・モリゾ
《黒いドレスの女性(観劇の前)》


エドゥアール・マネ
《バラ色のくつ(ベルト・モリゾ)》

あ!この二つの絵!

昨年の出張で国立西洋美術館の「オルセー展」を見たときに、
マネが描いた黒いドレスを着たモリゾの絵を見た後に、
モリゾが描いた黒いドレスの絵を見たので、
モリゾの絵が自画像かと勘違いして頭がバグった話。

前は別々の展示でしたが、
今回は、その二つの絵がそろって並んでいます。

これで言いたかったことは伝わりましたでしょうか?

ちなみに、マネの絵は《バラ色のくつ》なので、
本当は靴に注目すべきなのでしょうか・・・

前回の出張が気になった方は⇒こちら (記事が長いので終りの方です)



混乱するにゃん




エドガー・ドガ
《赤い服の踊り子》

ドガといえば白いチュチュのイメージが強かったのですが、この絵は「赤」とのこと。

しかし、赤いか?
画像でもそう思っていましたが、実物を目にしてもやはりそう思って見てしまいました。

でも存在感は抜群で、ひろしま美術館の宝のひとつなのは間違いない。

しかも今回は《バラ色のくつ》《パリ、トリニテ広場》、ピカソ《酒場の二人の女》などなど、
ひろしま美術館の“エース級”がごっそり東京に来ていました。

展示を見進めていくうちに、後半で
「ひろしま美術館、今空っぽなんじゃないか」とつぶやている人がいて、
あまりの至宝の出張ぶりに、本当にそうかもしれないと心配になりました…。


エドガー・ドガ
《右手で左足をつかむ踊り子》

向こう、今ほんまに静かかもね~




つぎいくよ~

2026年10月12日

東京出張行くとこうなる記⑤ 赤坂はクリスマスの気配

朝から北区の方へ散策に行ってきましたが、一旦赤坂まで戻ってきました 。

つい1カ月前に「ハリーポッターと呪いの子」を観に来たばかりなので、見知った景色ばかりではあるのですが……

先日の赤坂散策の話はこちらから⇩

赤坂でハリー・ポッターの世界へ まずはカフェとグッズから

赤坂でハリー・ポッターの世界へ『ハリー・ポッターと呪いの子』 




今回は、フォークスや、クリーチャーを見つけました。







前回のあとにハグリットの新作グッズが出ていたのを見て気になっていたのですが、
ハグリット=かぼちゃ=ハロウィンを通り越して、
店内のグッズはすでにクリスマスの雰囲気のものまで並んでいました。








かっわいくないですか!!


赤坂に到着した頃のショップはレジ待ちが建物の外まで伸びるほどの混雑で、
中には「上演に間に合わないので商品を戻したい」と言っている人までいて、つい先日、自分も同じように時間を気にしながら並んだ身なので、「ハラハラするよね~」とちょっと気になりました。

すぐに「呪いの子」の上演タイムに入り、店内は一気にガラガラになりましたので、私はゆっくり買い物ができました。

気になっていたことも聞いてみました。
シアター・カフェ・ショップはそれぞれ経営が別なので、
「呪いの子」終了後にショップがどうなるのかは現時点では未定とのことです。





今回は、どの服もかわいすぎて迷ったのですが、ほとんどは5,000円程度ですが、
ダイアゴン横丁のトレーナーは1万円近くしていて、結局買いませんでした。

前日に入荷したばかりとのことでしたが、やはり人気で、すぐに売り切れそうでした。





購入したのは、お土産を兼ねたこのお菓子と、ランダム商品です。




前回は、「ファンタスティック・ビーストコレクション」を買って、デミガイズが出ました。




ちなみにすでにシークレットのサンダーバードや、エンペルトとズーウーはいるので・・・

今回は、同じ“魔法生物のランダム商品”ではあるのですが、「ハリー・ポッター 魔法生物コレクション」を購入しました。


シークレットが気になった方は⇒こちら







クルックシャンクスがでました。

ちなみに、我が家にはこの子がすでに2体います。


ランダム商品を見ていると、
周りから楽しそうにキャラクターを確認している声が聞こえてきました。

ところが、魔法生物を順番に見ていく中で、時々「何これ〜」と戸惑う声が混じります。

「ハリーポッターと呪いの子」を観に来るくらいにはハリーポッターに興味があるはずの人たちが、
ピグミーパフを忘れているのはまだ分かるとしても、
クルックシャンクスを「何これ~?」と言っているのには……首をかしげます。


他にも、ピンズのランダムと・・・





前回も購入したけど、姉娘と英国へ飛んで行った、「へドウィグ」を再度購入してきました。

結局、杖は今回も買わずでした。


さて、ホテルに戻って荷物をピックアップして、東京駅へ向かいます。

2026年10月8日

東京出張行くとこうなる記④ 「とげぬき地蔵尊」に寄ってみた

瀧野川八幡神社の最寄り駅は西巣鴨でした。

西巣鴨……巣鴨?

巣鴨といえば「おばあちゃんの原宿」「とげぬき地蔵尊」ですよね。

地図を見ると「とげぬき地蔵尊」まで歩ける距離だったので、寄ってみることにしました。







裏口から入った感じなので、ここまで実は逆再生なのですが…。

一般には「とげぬき地蔵尊」と呼ばれていますが、正しくは高岩寺で、御本尊は延命地蔵菩薩でした。
秘仏のため直接拝観はできませんが、古くから病気平癒のご利益で親しまれてきたお地蔵さまですね。

江戸時代、武家の女中が誤って針を飲み込むという事件がありました。
そこで地蔵尊の御影を飲み込んだところ、紙に針が刺さって無事に吐き出せたと伝わっています。
この“トゲが抜けた”話から、病気や心の痛みまで抜いてくれる存在として
「とげぬき地蔵」と呼ばれるようになったそうです。



洗い観音(聖観世音菩薩)

江戸時代の大きなお火事で最愛の妻を亡くしたある男性が、
妻の供養と、二度とこのような大火事が起きないようにという「防火の願い」を込めて寄進したのが始まりでした。

それがいつしか、参拝に訪れた人たちの間で
「お水をかけて、自分の治したい場所をタワシでこすると良くなる」
という民間信仰として定着し、今の「洗い観音」と呼ばれるようになったそうです。

初代の観音さまは顔や身体が少しずつすり減ってしまいました。
そのため、1992年に新しく二代目の観音さまが迎えられたのをきっかけに、
現在は「タオルや布で優しく拭く」というルールに変わっています。

気になるところが多すぎて、
結局頭から足まで全部拭くことになりました。



御影(おみかげ)

お地蔵様の絵の描かれた小さなお札が数枚入っています。
痛む場所に貼ったり、紙に針が刺さって無事に吐き出せた逸話から、今も水と一緒に飲んだりするそうです。


ん?
横に映ってる棒は?って?

こちらは耳かきです。


原田の耳かき

境内には、洗い観音と並んで“見逃せない名物”がもう一つありました。
昭和20年代から続く手作り耳かきの専門店「原田の耳かき」です。
テレビでもよく紹介されているお店だそうです。

耳の穴をちらっと見て、その人に合うカーブをその場で削ってくれるとのことで、
せっかくなので、つくってもらったのですが…

材質によって値段がだいぶ違っているのですが、今回は悩んだ末、いちばん“しなって柔らかい”と聞いたのでスス竹を購入しました。  

お値段 2,980円です!!




2,980円の耳かきのカーブです。

たしかに、繊細な細さの割に竹のしなりが絶妙で、当たりがやさしく感じられました。

家族でも使えるように、反対側は少し細目にしてもらいました。



高岩寺の御朱印


ちょっと寄り道のつもりだったのに、
洗い観音を拭き、御影を買い足し、気づけば耳かきまで作ってもらっていました。

巣鴨、侮れません。

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