2025年7月30日

「スペイン館」 「サウジアラビア館」 万博⑬

今回は、「飯田パビリオン」近くの「大阪のれんめぐり~食と祭EXPO~」に立ち寄り、「かむくら」でさくっと昼食をすませました。


事前予約パビリオンも見終えたので、前回大屋根リングから眺めて気になっていたスペイン館へ行ってみます。

スペイン館は、まるで海の揺らめきを思わせる外観。
太陽の中へと吸い込まれるような入り口で、視覚から「スペインらしさ」への期待が膨らみます。






なんと、パビリオンの中も海でした。




「黒潮(Kuroshio)」をテーマにした展示です。

黒潮は、アジアからアメリカへと続く大海流であり、この黒潮に沿って航海していたスペイン船「サン・フランシスコ号」が1609年に千葉県沖で難破した際、日本人が乗組員を救助したというエピソードが紹介されていました。

当時の人々は、見知らぬ異国の乗組員に対して分け隔てなく接し、衣食住の提供に加え、誠意あるもてなしを尽くしました。
その姿は、今もスペインとの友好の原点として語り継がれています。

ガレオン船かっこいいですね~。



スペインの未来は「海」推しでした。


あれ?「サグラダ・ファミリア」は? もうすぐ完成なのに? ないの??
・・・と思わずにはいられなかったのですが。





オリーブオイルやワインの販売に加えて、雰囲気のあるカフェ、そしてシアターも併設されていました。
訪問時には『ドン・キホーテ』が上演予定だったようですが、整理券の配布は早々に終了してしまいました。
夕方にはフラメンコなどのショーが開催されているらしいです。

その辺も楽しめたらもう少しスペインらしさを感じられたかもしれませんね。


ところで、ドン・キホーテって何?って聞かれて答えられますか?

自分を“立派な騎士”だと思い込んでるちょっとズレたおじさんが、相棒のサンチョ・パンサと旅をして、敵だと思った風車に突っ込んでいったりする・・・コントみたいなお話。であってますか??

関西住み人なので、まずは、「スペイン村」におったやん!て言いたいところですが・・・。



さて、その横にはこちらも大屋根リングから見た時に気になっていた「サウジアラビア館」があります。

たしか、今回の万博で最大規模のパビリオンとのこと。
建築全体のたたずまいからして、すでに異世界に迷い込んだような気配が漂っています。











DJがいる・・・。

「サウジ広場」では、私たちのときはノリノリな音楽が流れていました。
人によって見たものが違うようで、どうやら時間か日替わりで色々な演出があるみたいです。




まずは、サウジアラビアの文化・思想・未来観を、日本のマンガスタイルで描いた幻想的な物語のパネル展示がありました。

絵に力強さと、ミステリアスな雰囲気があるのでひとつひとつのエピソードが気になります。




各テーマに進むたびに中庭を通るのですが、開放的で、ちょっとした旅をしているような気分になれました。
百日紅の木が植えられていたので、日本で調達したのか気になりましたが、こちらはサウジから運ばれたもので、日本のものと同じ種類のようです。
暑さに強い木なのですね~。

しかしこの一旦外に出るスタイル、雨の日はどうしているのでしょうか。



たぶん、ここの主は広場にいましたので今はお留守のようです・・・
普段はここでどんなパフォーマンスがされているのでしょうかね。



たしかに、サウジの石って気になります。
このパビリオンはリヤド・ストーンでできているんですね。
ベージュ色のこの石の雰囲気は日本人は好きな人が多そうです。







海の展示がありました。

紅海沿岸の生態系を紹介する展示として、マングローブの代表種であるオオバヒルギの実物が展示されています。

3Dプリンターで作った炭酸カルシウムの骨格にサンゴの幼生を植え付けるサンゴ礁の保護再生技術が紹介されていました。



サウジアラビア館は本格的な中東料理が楽しめるレストランが人気とのことですが、なんと万博開場と同時に一目散に並びにこないと入れない・・・というYouTubeを見たことがあります。
今回もレストランへの入り口と思われる通路は閉じられていました。
どんなにおいしいんでしょうかねぇ。





異国のグッズは見ているだけでも楽しいです。


「サウジアラビア館」は、想像以上に真面目につくり込まれていて驚きました。
いや、もちろん“真面目じゃない”なんて思っていたわけではないんですが……
もう少し、雰囲気重視の空間かと思っていました。

展示の切り口が多角的で、観光的な気軽さのイメージから、思いがけず深い内容に触れて、良い意味で期待を裏切られた感じです。

それに、圧倒的なかっこよさでした!


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