2025年8月23日

オールナイト万博 後編| 待っていたのは、声か、光か、誰かの判断か 万博㉖

限られた時間ながら、しっかり楽しめた万博の一日でした。

人気パビリオンを巡り、夕食や、花火もしっかりと楽しみ、お土産もなんとか滑り込みで購入できましたので、急いで駅へ向かう準備を始めました。

実は、翌日はユニバへ行く予定だったため、本当はもう少し早く帰りたかったのですが、やはりまあまあな時間になってしまいました。

混雑必至の帰路に備え、まずはトイレを済ませ、お茶を買いました。
「これで、あとは駅までの行列をただ歩くだけ」そう思っていた矢先、異変に気づきました。

ゲート前になぜか列ができているのです。

最初はとうとうここまで混雑しているのか、と思ったのですが、よく見ると列を整理しているのは警備員ではなく、警察官です。
しかも、はっきりとストップをかけている様子。

「あ~これは、何かあったな」と、瞬間的に思いました。


◇◆ 21:40 ◆◇

警察官の方に「何がありましたか?」と聞いてみました。
「地下鉄がトラブルで運行停止です。理由は僕らも分かってません。きっとネット情報の方が早いかと思われます」
とのこと。

なるほど・・・。

と言うことは、早くても1時間はどうにもならないな、と思いくつろげる場所を探しましたが、ゲート前のベンチはすでにどこもいっぱいです。


◇◆ 22:00 ◆◇

状況報告のために現在位置を家族に送った際の画像

離れた場所には、まだ座れるスペースがあったとは思います。
けれど、ゲート付近の動向を見たかったので、この場にとどまることにしました。
非常事態なので、おかまいなく地面に座り込み、なんとなく長期戦になりそうな雰囲気を感じて、靴も脱いで一日歩いた足を休めます。

周囲から、さまざまな情報が入ってきました。
・コスモスクエア駅が停電し、中央線は運行停止中とのこと。
・バスチケットはネットが繋がらない。(そもそも売り切れです)
・タクシーは「この人数では無理だろう」と諦めムード。
・「近くのコンビニまで家族が迎えに来てくれる」という人もいました。
・周辺の自販機はすべて売り切れ、飲み物の確保もままならない状況。


私たちは、いつもなら花火を横目に見ながら帰路につきます。
夕飯は帰宅後に軽く済ませるので、すきっ腹のまま、飲み残しのお茶を手に、芋洗い状態の長蛇の列にいるはずでした。

しかしこの日は、おなか一杯夜ご飯を食べ、飲み物も調達したばかり。
たまたまゲートを出る前にストップがかかり、適当な場所でくつろぐことができました。
その分、少しだけでも体力を残しておけたのは、ありがたい偶然でした。


運行停止から1時間、場内へのアナウンスはまったくありませんでした。


◇◆ 22:30 ◆◇

夢洲ーコスモスクエア間の折り返し運転が始まったとのアナウンスがありました。

この頃から、ゲート外にいた人たちが場内へ戻ってきます。

この時点で、なんとなく野宿になるのかも・・・と思い始めましたが。
まだ、“まさか”との思いもあります。


◇◆ 22:40 ◆◇

ゲートの外にいた人たちに対して、「会場へ戻るように」とのアナウンスが流れました。

折り返し運転が始まったという情報が出ていたにもかかわらず、ここで「戻れ」と言われるとは…。

今度は場内のアナウンスに、矛盾を感じました。

 
家族から「万博会場で帰宅困難者続出」と報じるニュース画像が送られてきました。
画面には、混雑する駅周辺前の様子が映っています。
アナウンサーは「折り返し運転が始まったので、混雑は解消に向かうでしょう」などと、適当なことを言っています・・・。
現場にいる私たちからすれば、そんな楽観的な言葉はとても信じられませんでした。


◇◆ 23:00 ◆◇

夢洲駅は停止中とのアナウンスが流れました。
「会場へ戻るように」とのアナウンスもひっきりなしに繰り返されています。

周囲の人がゲート付近まで状況を聞きに行っていましたが、「わからん」と言われたとのことでした。

どうしようもなかったため、次の案内を待ちながら、もう地面に寝転がって休むことにしました。

「折り返し運転が始まれば、もうすぐ帰れるだろう。まさか野宿はさせないだろう」
と、周囲も騒ぐことなく諦めた様子で、静かに待っています。

ただし時々、高齢者のために休める施設を探している方の姿も見受けられました。



◇◆ 24:00 ◆◇

すでに30分以上、何の案内もありません…。

さすがに対応の悪さに呆れました。

9:30分のトラブル発生から2時間半…
夜の12時ですが万博会場内に放置されたままです。
責任者に状況は伝わっていないのでしょうか??


大阪市内住の私たちは、このトラブル発覚時点で

①奇跡的に中央線が復活して遅ればせながら帰れる
②ピストン輸送でコスモスクエア駅>ニュートラム周りで公共交通機関で帰れる
③ピストン輸送でコスモスクエア駅>ニュートラムも×>家人に迎えにきてもらう
④会場から脱出>近くのコンビニへ>家人に迎えにきてもらう

の4パターンを考えていました。

連絡便の最終電車の時間と、列の待ち時間を考えると、①②③はもう無理です。

よし、もう一択だ!
(会場から)出してくれ!!もう帰るんだ!!
と思いゲート付近へ行くと・・・。

「ゲートからは出れません」と・・・。

「放置だ!と思っていましたが、これはもう「監禁!」でした。


でたいんだよ~。
明日ユニバなんだよ~。
家の人がユニバ行かれへんやん!って怒ってるんだよ~。

ちなみに、実は先日のブルーインパルスの展示飛行の際に、知人が会場すぐ近くのコンビニで見たと言っていたので、その辺にコンビニがあることは知っているんです。


「ゲートからは出れません」と言っている警備員さんが

「すまないね~、私のせいなんです。私の運が悪いんです。
私もA県からわざわざ来たんだけど、こんなことになるなんて・・・
初めてのことで、いや~まいったびっくり。
私の運が悪がわるくて、すみませんねぇ~。
水もトイレもある会場内で安全に過ごしてください」

とおっしゃてて、その会話がおもしろくて、
そうだねぇ、水もトイレもある会場内で安全に過ごすしかないかねぇ~と気持ちを切り替えました。

この会話の最中にも東ゲート付近の施設が消灯されたので
「いや~あそこは消したらあかんやろ~」とおっしゃってました。

施設やパビリオンが消灯すると、いっきに暗くなって足元もあぶないですからね。



✦✦✦ EXPO夜の部 ✦✦✦


と言うことで、野宿が決定したので、まずは散歩することにしました。

「ただいま夢洲駅は大変混雑しております。駅構内への入場を規制しております。」
というアナウンスが入り始めました。



先日私たちも訪れたばかりの「ネパール館」方面は、今回まわれなかったので、パビリオンを見て回ります。




「ドイツ館」の建物が「おもしろい!いい!」と姪ちゃんは興味をひかれたようでした。

そして、ドイツ館の前ではスタッフの方が道行く人に何か食べ物を配っている様子でした。
私たちが通ったときには、ちょうど配布が終了したようでしたが、
近くにいた男性から「ハリボー」をもらいました!




人がいない「タイ館」のゾウさんが撮れました。
えっ・・・なんかいい😍



「スペイン館」もひっそり。



わっ!!
そうだ!これがあった!!

「ベルギー館」の前にはクッションが置かれているんです。
こんなん寝心地完璧やん!!

ほとんどの人は、大屋根リングの下のベンチや床に横になっていました。
けれど、目を凝らすと、それぞれのパビリオンの趣ある椅子やベンチで、静かに眠る人たちも少なくありません。

まさか、昼間パビリオンに訪れた時は、野宿に適した椅子やベンチだとは思ってもいなかったでしょうが💦 いざとなった時に、パッと思いついたのでしょうかね……。




夜の「マーリーちゃん」かわいい😍
こういう売り場って人が多くて、普段は近寄ることが出来ないのですが、
「ドラゴンフルーツミルク」が気になる。



先日、さくっとまわってしまったので、正面からのまともな写真がなかった「ブルガリア館」も撮り放題(笑)



あれっ?
人が出入りしているパビリオンがあります。

ここは、大人気で完全に予約がないと入ることが出来なくなった「オランダ館」
エクスペリエンススペースを開放してくれていました。

夜の会場にそっと浮かび上がった、オレンジ色の球体。
その存在のありがたさもあいまって、幻想的という言葉ではとても言い尽くせない光景でした。



ミッフィーちゃんと撮影ができます!


なんと、シールまで頂いちゃいました。
これはうれしい!!

入館困難なパビリオンということを知っている人も、もしかしたら知らない人も、みんな喜んでいました。







昼間は回れなかったエリアを見たり、ひとけのない人気フォトスポットを撮ったりと進んでくると・・・


ドン・ドン・ドン




え?夜中の1時にドンドンドン♪と鳴り響いています。
人もたくさん集まっています。

なんと、スタンプを押せるようにスタンプ台を外へ出してくれています💕

この対応に驚きすぎて一瞬で胸が熱くなりました。






しかも、なんだか大きな猫のスタンプです。

「null²」って猫と関係あるのでしょうか?
後ろの人たちは「あ〜、null²だから猫なのね!」と言っていました。
…気になって調べてみたのですが、はっきりした関係はわかりませんでした。

とにかくかわいいです。
スタンプにも限定の物などもあるようなので、これはうれしすぎる!!


「null²」のスタッフの方は館内も開放しようと頑張ってくれていたようです。
お一人なので、それは厳しかったようですが、この時かかっていた
ドンドンドン♪も普段は流せないような特別なDJミックスだったようです。

はんこひとつで、スキップ気分♪の元気がでました。


ベンチもありますので、やはり、この周辺で休んでいる人が多かったです。
ここでは、「非常食」と言って、買ったばかりのお土産を開けて食べている人たちもいました。
周りにおすそ分けしている人もいて、あたたかさが漂っていました。





「マルタ館」もこの暗さの中で美しい映像が胸に染み入ります。



「ポルトガル館」まできたところ、こちらもノリノリの音楽が流れていました。



行列ができていたので、なんだろう?スタンプかな?と思って並んでみたら、
高校生連れだったせいか、親切な方が「ここは、ビール販売の列ですよ〜。中にはそのまま入れますよ〜」と声をかけてくれました。
ありがたい…!





中に入ると、即席なのかもしれませんが、地元の特産品がずらりと並ぶ展示がありました。
思いがけず、美しいレースやきれいなタイルなどの特産品の魅力に触れる時間に。

そういえば「ポルトガル館」の前にはアジアなイメージのタイルのフォトスポットがあるんですよ。





そしてなんと、こんなスタンプを押してもらいました😍
こちらも限定スタンプなのでしょうか。

かわいい花のような文字で「AZORES諸島と大阪の友好2025」の印章のようです。


◇◆ 25:30 ◆◇

早口のアナウンスが流れて、うまく聞き取れなかったのですが、
最後の方の「『null²』と『ポルトガル館』が開いています」そんな部分だけが耳に残りました。
実際にその場を見ていたからこそ、なんとなく理解できた感じです。

もう一度聞きたかったのですが、このアナウンスは一度きりでした。

やがて・・・

「夢洲〜コスモスクエア間は折り返し運転となっております。
ニュートラム・四つ橋線につきましては西梅田まで、お客様がいる限りは運行を続けると確認しております」

一番聞きたかったアナウンスが流れました!!帰れる!!

ただし、「夢洲駅は混雑している。駅構内への入場を規制している。」のアナウンスはあいかわらず続いています。




ちょっと小さいミャクミャクとの写真も撮り放題。




いつも、あ~んなに並んでいる「フランス館」も「アメリカ館」も人がいな~~い!




そういえば・・・と思った「フィリピン館」
ここもラタンの外装の一部がゆったりとしたベンチになっていたんだよなぁと思いだしたら、
やはりいい感じにくつろいでいました。
※前回訪問時のラタンベンチ画像は⇒こちら


そうこうしている間に、気が付けばあれほどひっきりなしだった
「夢洲駅は混雑している。駅構内への入場を規制している。」のアナウンスが流れなくなりました。


よし、混雑も落ち着いたに違いない。帰るぞ!

ゲートに向かうと、驚くほどスムーズに外へ出ることができ、電車もすんなり乗れました。
普段はあまり馴染みのない住之江公園駅から、四つ橋線に乗って「なんば」まで帰ります。

非日常の夜が、いっきに日常に戻っていく感じがしましたが、
駅構内の掲示板に目をやった瞬間、「いやいや」と思い直しました。



このあと、「なんば」まで迎えに来てもらい、姪ちゃんを義母宅へ無事送り届けて、家に帰りついたのは、27時30分すぎでした。

はい、すみません。
実は“オールナイト万博”ではありません。

姪ちゃんも一緒でしたのでね、安全第一で帰ってきました。


✦✦✦ ふりかえり ✦✦✦

📢 アナウンスなし
あれだけの規模の混乱にもかかわらず、公式なアナウンスは上記の内容のみです。
しかも、英語での案内は一度も流れませんでした。国際的な催事なのにひどいです。

アナウンスがない”これが一番問題だったと思います。


🚇 地下鉄トラブルは想定されていたはずなのに…
交通機関が一本しかないという“弱点”は、事前に分かっていたはずなのに、なぜここまで何も対応がされないのか。
「想定外」ではないトラブルですよね。

🚶‍♀️ リスクのある人は自主的に動くしかない
高齢者や障がいのある方など、サポートが必要な方も、
アナウンスが一切ないので、自分で判断して動かざるを得ない状況だったと思われます。
空腹の人、飲み物を調達できない人、スマホバッテリーがなくなり情報を手に入れられない人。
夜の万博を楽しめた人がいる一方で、本当に苦痛だった人も多くいたと思います。

🌬️ 会場内の気温は・・・
“灼熱の野宿”になるかと思いきや、海辺には涼しい風が吹いていて、
半袖での私には肌寒いくらいの気温。野外でも意外な快適さに救われました。

🛫 ホテル・飛行機組は最悪
ホテルでの宿泊を予定していた人、飛行機で帰る人にとっては、この混乱はまさに“最悪のタイミング”で“怒り”もわいてきたと思います。

🏛️ 対応してくれたパビリオンに感謝 🙏
消灯するパビリオンや施設があることは、致し方のないことで、
混乱の中で、開けてくれた施設があったことは本当にありがたく、そこに人が集まり、少しでも安心できる場所が生まれたことに救われました。

🤒 体調不良はあったが
体調を崩した人はいたものの、
それでも死者やけが人が出なかったのが本当に幸いだったと思います。

🧭 予行演習だったのかもしれない
今回は命に関わるような緊急事態ではなかったからこそ、
この混乱を通して、課題を炙り出す“予行演習”になったのではないかと思います。
万博の運営にはこの教訓は必ず生かしてもらいたいと思います。


また、状況が不透明な中でも、現場で必死に対応してくださったスタッフの方々には、心からのねぎらいを送りたいです。本当にありがとうございました。

2025年8月21日

オールナイト万博 前編|予約なし・12時入場でどこまで楽しめる? 万博㉕

前の記事で少し触れた、“あの夜”の話。

どう書こうか少し迷っていたのですが、まずは、姪を連れて予約なしで挑んだ昼12時からの万博レポから始めます。

あの昼がなければ、あの夜もなかったんです。
時系列、大事。ということで、前編スタートです。

……………………………………

まずは、お盆は混みそうなので万博へは行くつもりはなかったのですが、
地方から来た高校生の姪が「行ってみたい」と言うので、喜んで連れて行ってあげることにしました。

急遽の決定だったため取れたのは翌日の12時入場分。もちろん事前予約はなし。

ピーク日に“予約なし・12時入場”と言えば・・・どこまで楽しめるのか不安て感じですよね。

そんな私たちがどんな体験ができたのか・・・これはこれでいつもとは違ったレポになりそうです。


✦✦✦ EXPO昼の部 ✦✦✦


この日は、ゲート前はいつもと少し雰囲気が違って、のんびりしている人が多かった印象です。
予約時間の1時間前に到着しましたが、12時少し前には入場することができました。

待ち時間の間も、ゲートが近づいてきても、姪ちゃんは「わくわくする!!」とめっちゃ喜んでいます。

ちなみに、この姪ちゃん。前日に“海洋堂ミャクミャク”をプレゼントした時には、渋い顔をして“ちょっと気持ち悪い”と言っていましたが・・・。


(初回訪問時の)みゃくみゃく画像です

「いらっしゃいませミャクミャク」にたどり着く頃には“かわいい😆かわいい😆”と、すっかりとりこになっています。

さて、万博に「行きたいと思いながらも、来れるとは思ってなかった」と話してる姪ちゃん。
突然のことだったので、特に“ここに行きたい!”というパビリオンはないとのこと。
ならば、SUNチョイス💡で気ままに回ってみることにしました。
とは言え私は5回目なので、そこそこ“万博ナビ”できます。たぶん。


まずは、「フランス館」に並びました。
このパビリオンは、普段から待ち時間が1時間ちょっとと長い列ができているのですが、この日もほぼ同じくらいの待ち列です。
大混雑の日に“いつも通り”なら、それってお得じゃないですか?

フランス館は見どころも多いので楽しめること間違いなしと思うのですが、
姪ちゃんは絵画や・彫刻などの美術も好きとのことで、ロダンの《手》の彫刻などもじっくり見入っていました。



何度見てもいい、この景色
フランス館はもののけ姫で始まりましたが、
ここはラピュタのイメージっぽい




入り口の象は目立ちますが、側面の像を見逃していました
 
※前回来た時の「フランス館」のレポは⇒こちら


「フランス館」待ちの間に、抽選にもチャレンジしてみましたが……結果は惨敗
もう抽選はあきらめて、次に向かったのは「クウェート館」です。

ここは大人気のパビリオンで、待ち列が停止していることも多く、なかなか並ぶことすら難しい場所。
でも、“整理券が発行されるようになっていた”という情報を娘より聞いていたので、待ち列の様子を見ながらスタンバイ。
再開した瞬間には、どこが最後尾かわからなくなるほどの勢いで列が伸びて(実際、隣の中国館の前まで並んでいました)、一瞬ひるみそうになりながらも、めげずに追い求めて……無事、整理券をゲット!

私はもう慣れましたが、いきなりもみくちゃ状態でもしっかりと付いて来る姪ちゃんに感心です。

整理券ゲットから1時間半ほどで、館内に入場。




ヘレニズム寺院を発掘していました。





こちらも、何度見ても圧巻



なんということ😱
「激安」が1,900円から900円になってる💦


※前回来た時の「クウェート館」のレポは⇒こちら


次は「パソナ館(PASONA NATUREVERSE)」へ向かいました。
こちらも随時受付が開始されるスタイルなのですが、受付開始の場所はすでに把握済みだったので、動きはスムーズ。
とはいえ、受付開始の瞬間はこちらもちょっとしたもみくちゃ状態でしたが、無事待ち列に並ぶことが出来、20分ほどで館内に入ることができました。



※「パソナ館」のレポは⇒こちら


さて、あまり遅くならないうちに「大屋根リング」を歩きます。
この後はどんどん混んできますから・・・



夕日もきれいだと喜んでいました。




やはり「韓国館」のメディアファサードは見事です!!




先日の、「バーラト館」です。
ライトアップがきれいだと聞いていましたが、
まさか、上から眺めることになるとは思いませんでした。
しかも、天井部分には予想外の映像演出が!


万博会場を上から眺めるだけでも楽しいと姪ちゃんが喜んでいたので、今回も一周しました。
私自身は、これでまさかの3周目です。
対岸が遠くに見えているのに、歩いてみるとだいたい30分で回れてしまう・・・その感覚が毎回ちょっと不思議です。





さて、休憩を兼ねて夕食をとることに。
悩む時間がもったいないので、最近すっかりお世話になっている「大阪のれんめぐり~食と祭EXPO~」へ。

「何にする~?」と覗きながら歩いていると、タイ料理のお店から声をかけられました。

ガパオライスは好きなのですが、タイ料理ってスパイシーだったり、個性が強かったりすることもあって……ちょっと躊躇。

でも、声をかけてくれたおじさんに聞いてみると、
「タイ人が作っているけど、日本人にも食べやすくて、ガパオもそれほど辛くないですよ」とのこと。
話しているうちに、だんだん食べたくなってきて、夕食はこちらに決まり!






おおっ!すごいボリューム!!

そして、ひと口食べて二人とも「おいっしい!!」と声が出ました。
辛味もスパイスも日本人にはちょうど良い感じ、でも、ちゃんと“お店で食べる味”の満足感もあって、これは当たり。

幸せに食べ進めていたのですが……それにしても、ボリュームたっぷり!
食べても食べても、なかなか減らない。



ふと前を見ると、あれ?さっきのおじさん……社長さん?
どうりで、説明が上手なわけです。


お腹もいっぱいになったので、花火を見るためにウォータープラザ方面へ移動します。
少し時間がありそうだったので、「コモンズC」に立ち寄りました。

この日は大きなパビリオンばかり巡っていたので、コモンズのこぢんまりとした雰囲気が、逆に新鮮で楽しかったようです。
「スタンプがたくさんある!スロバキアのスタンプがかわいい!」と、嬉しそうに次々と押していました。





ウォータープラザに着くと、ウォーターショーの雰囲気だけ見ることが出来ました。
そしてこの日は、いつも偶然見かけるだけだった花火を、しっかりと“ド真ん前”で鑑賞。




さて、このままドローンショーを鑑賞するか、もうひとつくらいパビリオンへ行くか、
姪ちゃんに聞いてみると、迷いなく「パビリオンに行きたい!」との返答。

ではと、クウェート館に向かうとき少し気にしていた「スイス館」へ向かうことに。
ところが、この日はすでに閉館していました。

すぐ横には、夜になるとひときわ目立つ「オーストリア館」が。
この時間帯になると、締め切られるパビリオンも増えてくるので、そのまま
世界に16台しかない限定モデル―ベーゼンドルファーの生演奏を鑑賞することにしました。

※前回の「オーストリア館」レポは⇒こちら




なんと、一番先頭で待つことができました。おかげさまでこの位置取りです。
スタッフの方からは「次の回でご案内します」と、少し申し訳なさそうに声をかけられましたが、ちょうど私の前で締め切られた瞬間は、内心ガッツポーズ💪でした。

今回は葛飾北斎の限定モデルの話をしている人も多くいました。





オーストリア館のもう一つの人気展示は、AIによる自画像風ドローイング作成体験。
その場で撮影された顔写真をもとに、AIがアート風に変換してくれるというものです。

前回はカメラの高さが合わず、変な角度の顔で作成。
「今度こそは!」と意気込んで、今回は踏み台まで用意して臨みましたが、
撮影時間が思いのほか短く、今回も大成功とはいかず……。

それにしても、オーストリアの方々って、やっぱり背が高いんでしょうねぇ。


館内の空気を名残惜しく感じながらも、そろそろ締めくくりの時間。
「お土産だけでも…」と向かったのは、ゲート近くのオフィシャルショップ。


とはいえ、ここはいつも大混雑。
店内に入る待ち列もものすごいのです。

今回も「もう無理かも…」と諦めかけ、「ごめんよ〜お土産送るね〜」と話していましたが、なんとか最終に滑り込むことができました。
しかし、店内は予想通りの混み具合。
身動きもままならず、目ぼしいものをぱぱっとひっつかみ、わずか5分でレジへ直行。
風のように通り過ぎた買い物でしたが、なんとかお土産購入完了です。


✨いつもなら20分待ちのパビリオンが、60分待ちになるほどのピーク日。
そんな混雑覚悟の万博に、予約なし・12時入場という“無謀”なスタート。
それでも、「フランス館」「クウェート館」「パソナ館」「コモンズC」「オーストリア館」「大屋根リング」と、人気どころをしっかり巡り、
夕食、花火、お土産購入まで、ぎゅっと詰まった一日を楽しむことが出来ました。


そんな充実の一日を終えた頃、まさかの展開が待っていました。

オールナイト万博 後編へつづきます。



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