2025年12月31日

てんしばの「クリスマスマーケット」へも行ってきました

 近いので「いつでも行ける」と油断しているうちに、東京出張も重なって忙しく、今年はもう行けないかもしれないと思っていましたが、いずみホールの「クリスマス・コンサート」に行ったついでに、少し足をのばして覗いてきました。





🧉今年のマグカップを手に入れました


こちらが今年のてんしばのマグカップです。
ぱっと見はビールのジョッキのような雰囲気ですね。
中身はアップルのグリューワインです。。

この日は季節外れの暑さで、正直ビールが飲みたい気分でしたが…。
私は、あんずのグリューワインにしました。これが、とてもおいしかったです。
(カップは1,000円、りんご・あんずのグリューワインは各900円 カップで頼むと飲み物が100円引きでした)

昨年の“てんしばクリスマスマーケット”は凍えるほど寒かったのに、
今年はまったく違う気候で、ずっと上着を脱いでいましたし、半袖で歩いている人もいました。


ソーセージ 1,300円
パイプレッツェル 1,900円











出店もサクッと見て回りました。

クリスマスマーケットに来ると、いつも「今年はロンがいるのかなぁ」と探してしまうのですが、今年はこちらにもロン(我が家のポメ)はいないようでした。








昨年はガチャガチャでマグカップが当たりましたが、今年は時間が早かったのか、まだガチャは動いていませんでした。

私は梅田のクリスマスマーケットのマグを“集めているつもりはないのに結果的に集まっている”のですが、娘はてんしばのカップの方が好みのようです。
今年のデザインも気に入って購入していました。


2025年12月30日

いずみホールのクリスマスコンサート2025へ ~六甲おろしから手話のきよしこの夜まで~


以前の記事をご覧いただいた方には、少し既視感のある写真かもしれません…。

いずみホールの「クリスマス・コンサート」に行ってきました。

少し前に「OBPクラシック Vol.3 トワイライト・オルガンコンサート」に足を運んだのですが、それがあまりにも良くて……。

Instagramでいずみホールのクリスマスコンサートの案内を見かけた瞬間、申し込みしてしまいました。


以前に行ったOBPクラッシクの話は⇒こちら





住友生命いずみホールで続く 第36回 の「クリスマス・オルガンコンサート」。

パイプオルガンを中心に、クリスマス曲だけでなく、映画音楽やミュージカル作品まで幅広いレパートリーを取り上げるシリーズとして親しまれてきました。

■ 出演

● オルガン:山口 綾規

クラシックからシアターオルガンまで幅広く演奏し、国内外で活動するオルガニスト。いずみホールのクリスマス公演にも継続出演している。

● ソプラノ:コロン えりか(Erika Colon)

ベネズエラ生まれ。英国王立音楽院卒業後、ロンドンのウィグモアホールでデビュー。
宗教曲や音楽祭で活躍し、4児の母としての顔も持つ。
「ラ・フォル・ジュルネ」など国内外の音楽祭にも出演している。






前回の OBPコンサート のときに、「あのあたりの席がいいなぁ」と思った場所があったのですが、
今回、クリスマスコンサートの情報を見た瞬間に急いで申し込んだので、その“狙っていた席”を取ることができました。



こちらのテラス席です。

パイプオルガンって、正面の真ん中に座っても演奏者の背中しか見えないんですよね。
でもこの位置だと、4段の鍵盤も足鍵盤も全部見えるので、ここが特等席だったと思います。

音響は中央が良いと言われますが、間近で響く音の迫力もすごく良かったです。


♪~♬~~♩~~~♬~♪~♩~♬~~~♪

◆ 第1部

 J.S.バッハ:目覚めよと呼ぶ声あり(オルガンソロ)
G.カッチーニ:アヴェ・マリア(ソプラノ)
F.シューベルト:アヴェ・マリア(ソプラノ)
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ(オルガンソロ)
 C.フランク:天使の糧(ソプラノ)
A.アダン:オー・ホーリー・ナイト(ソプラノ)
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565(オルガンソロ)

◆ 第2部

坂本龍一:戦場のメリークリスマス(オルガンソロ)
C.M.シェーンベルク:「レ・ミゼラブル」より(ソプラノ)
六甲おろし(オルガンソロ)
L.バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」より(ソプラノ)
Tonight
Somewhere
L.ヴィエルヌ:ウエストミンスターの鐘(オルガンソロ)

♪~♬~~♩~~~♬~♪~♩~♬~~~♪




トッカータとフーガ ニ短調 BWV565は「チャラリ~」ってやつです。
ウエストミンスターの鐘は「キンコンカンコン」です。

山口綾規さんは、オルガンの演奏だけでなくおしゃべりも本当にお上手で、
パイプオルガンの仕組みや曲の説明を、明るくテンポよく説明してくださいます。

いずみホールのオルガンはパイプがなんと3,623本もあって、
一番大きいものは6メートル、小さいものは小指の先ほどなんだそう。

さらに、ステージ上には“リモート演奏用の鍵盤”も設置されており、
離れた場所からでも演奏できるという、一瞬びっくりするような仕組みも紹介してくださいました。

後半は、実際にこちらの⇩ステージ上からの演奏です。




上段で演奏している時は、ほとんどの人は足元どころか、4段の鍵盤も見えていないですから、これはうれしいパフォーマンスです。

そして、こうして近くで見ることが出来ると・・・黒鍵と白鍵が反転している!!って気付きますよね。

これはSUN調べなのですが(笑)、もともとオルガンの鍵盤は、木の色そのままの「黒っぽい木」「白っぽい木」を使っていたそうなのですが、ピアノの方が後から見やすいからと“白黒を逆転”させたそうなんです。


パイプオルガンの表現も音の幅をものすごく感じることが出来て、
「戦場のメリークリスマス」「ウエストミンスターの鐘」など、どれも印象的でした。
間の取り方など、ほんっとに上手な演奏家だなぁと思いました。


コロンえりかさんは、とてもおきれいな方でした。

そして冒頭のご挨拶で、昼間なのに思わず「皆さま、こんばんは〜」とおっしゃってしまい、
客席からクスッと笑いが。
シャンデリアの灯りが少し落ちたホールの雰囲気に、つい“夜”を感じてしまったようでした。
その言い間違いが、むしろ良い“つかみ”になって、
会場が一気に和やかになりました。


「ラ・フォル・ジュルネ」にも参加されていたようなのですが、どちらに出演されたのかなぁ~。
何度か、「ラ・フォル・ジュルネびわ湖」に訪れたことがあるのですが、残念ながら記憶にはありません。




「関西での公演なので〜」と、演目にまさかの「六甲おろし」。

「皆さん歌ってくださいね〜」のひと言のあと、オルガンが鳴り始めた途端、
会場にすごくきれいな歌声が響いてきてビックリ。
あまりに美しくて、“え、録音流してる?”と思ったくらいです。
パイプオルガンをバックにホールで歌うと、こんなにきれいに響くんですね。
ちょっと感動しました。


コロンえりかさんは、耳の不自由な子どもたちと一緒に音楽をつくる
「ホワイトハンドコーラス NIPPON」の活動もされていて、
手話で音楽を表現する“手歌”のお話もしてくださいました。

その流れもあって、コンサートの最後は
みんなで手話を交えて「きよしこの夜」を歌うことに。

会場全体に手の動きが揺れて、歌声と一緒にホールに広がっていく感じがなんとも言えず温かくて、クリスマスらしい締めくくりでした。



最後は完全に余談ですが、終演後はすぐ近くの読売テレビにも寄ってみたのでその画像です。






おお!ガチャガチャもコナンだらけです。



みゃくみゃくがいる~~。




お!あんなことろに!怪盗キッドいる!!




あ、犯人発見。
 


トイレのマークまでコナン!


という、おまけショット付になりましたが・・・

このコンサート良すぎたので、来年もまた行きたいです。

毎年大人気で、今年も満席だったそうなので、
来年もちゃんとチケットが取れますように。🙏

2025年12月28日

出張という名の東京観光記⑧ 「マチュピチュ展」へ行ってきた ~生贄と金ピカのアンデス世界~

ここまで、モチェの英雄アイ・アパエックの壮大な冒険をを見てきましたが、
ここからは、その物語が実際の社会でどのように儀礼として行われていたのかに話が移ります。

古代アンデスでは、神々と世界の秩序を保つために、生贄の儀礼が実際に行われていました。

「ランバイエケ 金箔銀衣」
西暦800-1300年 ラルコ博物館



「鹿狩り」紀元後100-800年 ラルコ博物館

「モザイク装飾の鳥の戦士を象った耳飾り」
紀元後100 -800年 ラルコ博物館


モチェの展示を見ていて驚いたのは、戦いそのものがとても“儀礼的”だったことでした。
モチェでは権威ある戦士同士が一対一で戦い、兜を取られたり髪を掴まれたりした方が敗者とされました。
まるで騎馬戦の帽子取りのような決まり方なのに、その先には生贄として神に捧げられるという重大な役割が待っています。

ギリシャ等では奴隷同士が戦わされるイメージがありますが、アンデスでは“神に選ばれた者”として次の世界へ向かう名誉ある行為と考えられていたそうです。

いくら神話が身近だったとはいえ、本当に人がそんな気持ちになれるものなのかと、不思議な気持ちになりました。


「捕らえられた支配者階級の戦士」
紀元後100-800年 ラルコ博物館

「捕虜となった戦士の頭部」紀元後100-800年 ラルコ博物館

「神殿に腰掛けた神官」紀元前1250 -100年 ラルコ博物館



「生贄の儀式と献杯」紀元後100-800年 ラルコ博物館






生贄の儀式によって神々と世界の秩序が保たれる・・・そんな古代アンデスの世界観を描いた物語の動画がここで流れます。

生贄を栄誉と捉える感覚がなかなか理解できなくて、3回ほど見てきました。






 
「二つの猫の頭を持つ蛇」紀元後100 -800年 ラルコ博物館


「捕虜となった戦士」紀元後100 -800年 ラルコ博物館




次の章は「祖先を知る」です。




古代アンデスの人々にとって、動物や金属はただの素材ではなく、世界の成り立ちそのものを象徴する存在でした。
天空を舞うコンドルは神々の領域とつながる力を持ち、ネコ科の動物は王権や戦いの強さを示す象徴として恐れられ、地下世界を司る蛇は再生や水の循環を表しました。
こうした動物たちは、単体で描かれるだけでなく、複数が組み合わされて“神格化された存在”として表現されることも多く、モチェの装飾品にはその世界観が色濃く刻まれていました。

金や銀にも特別な意味があり、金は太陽の光のように不変で神聖なもの、銀は月の静かな力と結びつけられました。どちらも経済的価値より、身につける者が“神々とつながる力を持つ”ことを示す象徴として扱われていました。

王や神官の装飾品は豪華さだけでなく儀礼的な意味合いも強く、身につけること自体が世界の秩序や神々との関係を示す行為だったのだと感じました。


しかし、ピアスのポストの部分の太さが、最初は1〜2センチだったのに、展示が進むにつれて3センチ、4センチ程度とどんどん大きくなっていくのには思わずハラハラしました。















これらの装飾は、モチェ文化だけでなく、クビスニケ、チムー、チャビンなどが混在しています。
古代アンデスの文化は、日本のように一直線に移り変わったわけではありませんでした。
クビスニケからモチェ、そしてチムーへと、同じ北海岸の地域で文化が受け継がれていく流れは、縄文・弥生・古墳のような連続発展に近いものがあります。
一方で、チャビンは高地で別系統として栄え、時期も一部重なっていました。
まるで東北で縄文が続く横で、九州では弥生が始まっているような広がり方をしていたのだなと感じました。

















「インカのキープ(結縄記録装置)」
インカ文化 西暦1438年ー1532年

インカのキープは、紐の結び目で数や情報を記録する独自の装置でした。
結び目の形や位置、縄の色を組み合わせて人口や税、作物の量などを管理し、文字を持たなかったインカ帝国の行政を支えていたと考えられています。
専門の記録官キープカマヨックだけが扱える高度なシステムで、いまも完全には解読されていない謎多き記録技術なんだそうです。
結び目の位置で一・十・百・千の位を表す十進法が使われていたそうです。


そして、最後の部屋でやっとマチュピチュ登場です。




マチュピチュの壮大な映像と、パネル展示です。







ここまでの展示で、古代アンデスの人々にとって水がどれほど大切だったかを学んできたので、マチュピチュにも綿密に考えられた治水の仕組みがあり、十分な水を確保できるシステムが整っていたという説明に思わず安堵しました。


ね、「マチュピチュ展」ではなく「モチェ展」ですよね~。
もう、時代が全然違いますものね~。

※モチェ文化は日本で言うと「弥生~古墳時代」頃、マチュピチュは鎌倉~南北朝~室町、全然新しいですよね。
ちなみに最近では、名前も間違って広まっていて、マチュピチュ=老いた峰ではなく、ワイナピチュ=新しい峰、であったことが分かってきたようですね~。


出口では同じ「NEON JAPAN」がプロデュースしている、「ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」の割引券が配布されていました。
時間があれば、そちらも見たかったのですが、さすがに一日ではここまでです!

マチュピチュ展は、行った人の情報ではゆっくり回っても2時間あれば大丈夫とのことでしたが、そこそこ人が入っているものの、皆さんそれぞれ見たい展示に散らばるので待ち列ができることもなく、思ったよりスムーズに進めました。
実際には、じっくり見ても1時間ほどで回ることができました。



*グッズ紹介*




図録風にCREVIA マチュピチュ展のために発行されたと思われる、紙質のペラペラな薄目の冊子読み物です。(図録と同じぐらいのお値段しました)

とりあえず、このブログを書くためにめっちゃ読みました!!

こ~~んなに、ユニークな展示ばかりなのに!!
それらしいグッズはほとんどないのです!!!
各土器のピンバッチや、ステッカー等があったら、片っ端から買ってしまいそうなぐらいなのに!!!



コロンとかわいい、「チムー文化の頭飾り」デザインの缶々です。
こちらはお土産です。





チマチマとしたものを買ってきました。
「ジャミーちゃん」がかわいいです。

「ジャミーちゃん」??と思った方は⇒こちらこちら





52階から眺める東京の夕景です。
左側に広大な墓地が広がっています。



行きはスムーズだったのに、出口はまた違った場所でしたので、
必死でメトロの看板を追いかけました、ようやく見覚えのある“クモ”のところまで戻ってこられました。

あ、あそこに・・・東京タワーが見えています。




東京ですねぇ。きれいですねぇ。


こうして、早朝の深川不動尊から上野、そしてマチュピチュまで駆け抜けた一日を終えて大満足して、帰途に着きました。


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