2024年11月21日

佛光寺で御朱印を頂く 唐紙で作る御朱印帳④

京都「唐丸」さんにて御朱印帳を作った記念に近所で御朱印を頂くことにしました。

「唐丸」さんは四条烏丸のほど近くにあり、体験後の京都散策がしやすいです。



私達はお寺と神社と御朱印帳を分けているのでどちら用にするか迷いましたが、すぐ近くに佛光寺と言うお寺がありましたので、私はお寺用とすることにしました。

まぁ、私の瓢箪文様の御朱印帳はそこはかとなく”お寺感”が漂っている気がしますが💦


実は御朱印集めしている人あるあるで、徐々に御朱印帳集めになってくるのです。
私は今回作った御朱印帳が18冊目です。

お寺は襖絵だったり所蔵宝物が多いので御朱印帳の表紙も魅力的なものが多くついつい増えがちですが、どちらかと言うと神社へ出かけることが多く、お寺の御朱印帳のストックは既に2冊あります💦





佛光寺のお堂の大きさにびっくりです。
本堂と大師堂が廊下で繋がった造りです。




1枚の画角におさまりません💦
お堂の前に大きな桜の木があるので春はきれいでしょうね。

境内も広くカフェやショップなどもありました。

御朱印を頂ける宗務所受付の建物も大きくて、普段はもっと小さな納経所をイメージしているので、大きな建物の前でウロウロと御朱印を頂ける場所を探してしまいました💦





仏光寺の御朱印は、「法語印」という名称で授与されており、「絵入りの法語印」と「文字のみの法語印」の2種類があり、「絵入りの法語印」今は書置きのみとのことです。

「絵入りの法語印」を頂きましたが、墨の良い香りもするし、手書き風に見えるのですが妹娘と2枚もらったので、ほとんどの部分が複写だということが分かりました。

墨特有の照りも表現されており、すごいレベルのコピーだな~と思います。
1枚だけだったら少なくとも文字部分は絶対に手描きだと思ったはずです。

日付の漢数字の部分と月光の部分のみが手描きのようです。

絵柄や文字は3ヶ月1度変更されるとのことです。
「絵入りの法語印」が500円、「文字のみの法語印」は300円でした。




初めての「法語印」ですが、ありがたいお話にも触れることができていいですね。


2024年11月20日

御朱印帳を作りました 唐紙で作る御朱印帳③

 自分で摺った唐紙を使って御朱印帳を作ります。





まずは透明なプラスチックの枠を唐紙に置いて、どこを表紙にするのか考えます。
二人とも必死に考えていたので画像がないのです・・・。





絵柄が決まったら、プラスチックの枠をなぞって線を引きはさみで切り取ります。
のりは本格的にしすぎると乾かすまでに時間がかかりすぎるのと、難しいとのことで市販のスティックのりで貼っていきます。

四隅に均等に1.5mm程隙間ができるように置いて、先に長辺から下の白紙を引っ張って巻き込むようにして貼っていきます。





短辺はこの角を爪で折り込んでから貼ります。
プレゼントBOXをラッピングするときのあの角を折り込む感じの1mm版です(笑)




両面が貼り終わりました。
上下を間違わないように気を付けて、御朱印帳の中身を張ります。
中身も和紙で裏面に染みこまないようにしているそうで、両面が使えるとのことでした。

端が少しだけめくれるように加工してあって、先に端を貼ってミリ単位で位置を調整してから、全面をはがして貼っていきます。
両面ピタッとそろった御朱印帳が完成しました!!


表面



裏面




パッと見、お弁当箱等に使われている木目のようですが、よく見ると和紙が古典仮名のようにも見え、瓢箪柄とは相性よくできたと思います。
表裏で、瓢箪が下と上にくるように配置しました。




こちらも表は葡萄と葉っぱがメインで、裏は唐草部分がいい感じで、薄い葡萄色と金で上品に仕上がりました。




いつもは外国人を含めたくさん体験者が来るとのことでしたが、この日はたまたま二人だけで貸し切り体験でした。

途中で外国人観光客が来店していたのですが、教えてくれた唐丸の講師の方は英語ペラッペラで応対されていました。

和の工芸もできて英語も出来てカッコイイ!!




月替わりの他の文様もありました。
12月は左から二つ目の緑の地の文様で「松竹梅」だそうです。


こちらの唐紙で作る御朱印帳も以前ジェームス邸でカリグラフィーの体験レッスンをした時と同じInstagramの広告「Otonami (おとなみ) | 大人のための非日常体験 」さんで見つけました。

「京からかみ丸二」主催 100年前の版木で作る御朱印帳 −美術史を学ぶ視聴会付き−

体験料6,000円の表記ですが、年内は5,500円据え置きのようです。





同じ木型を使ったこんな摺りもありました。



行燈も素敵😍




小さい木型でハガキサイズの摺り体験もあるとのこと。
他にもパネルや行燈作り体験等もできるとのことです。





自宅で摺ることができる体験キットも販売されていました。








もう、これは好きすぎる!!
店内はどこを見ても素敵なのですが、気軽にポンポンできるハンコのような版木も販売されていて、この中から一つ購入しました。

迷いに迷って・・・。







「鉄線」にしました。

版木は手のひらで摺って文様を紙につけるために深く彫られているそうですが、この版木もこちらはハンコですが結構深く彫られています。

鉄線は”蔓が鉄の線のように細く強いのでその名が付いています。人と人のご縁を強く結ぶ縁結びの文様とされています”とのことです。

それぞれの文様に意味が込められているとのことです。



セット販売されていたインクのツキネコのブリリアンスのゴールドは家にあったので、試しにポンポンしてみましたが、このインク 水性・顔料系インクとのことで雲母(キラ)が入っているとのこと!!

知らなかった😯

しばらくは、なんでもかんでもゴールドで押しまくってしまいそうです💦


【おまけ】

包装紙ももったいなかったのでブックカバーにしました😁



2024年11月19日

唐紙摺り体験 唐紙で作る御朱印帳②

前回からの続きです。

さていよいよ摺ってみます。




この丸い篩(ふるい)は丸い木枠にガーゼを張った唐紙特有の道具です。
篩を持ちトントンと優しく叩きながら、版木に顔料をつけていきます。

この人差し指で抑える持ち方すらぎこちないのですが、優しく教えてもらえるのでドキドキしながら版木に色を乗せていきます。




かる~くトントン、トントン2周します。




紙を真ん中に合わせて、ふわ~と広げながら紙を置きます。
ここが一番緊張します💦




手で円を描くように撫でて摺ります。
バレンは使わないんです!




問題の二度刷りです!

片側だけを半分より多めにめくって、また篩でトントンします。
この時にうっかり紙にあたってしまわないように要注意です。
めくっていた紙は元に戻すと、顔料に粘着力があるのでピタッとくっつくそうです。

また、手ですりすりして、反対側も同じように摺ります。






上側の両端を持ちあげていきます。


摺りあがりました😀







私の摺り体験のカメラマンは、次に自分が摺るので工程を見るのに必死で最初は撮るのを忘れていました。
摺り行程のみに注目しているので手元画像のみなんです!!






摺りあがった唐紙です。

一見文様が目立たないようですが、実際には顔料の雲母でキラキラしているのでパッと目立ちます。


顔料も乾いてしまうので、作業を始めると手早く仕上げていかないといけなくて、あっという間に出来上がった感じです😯


次回は、この唐紙で御朱印帳を作っていきます。

2024年11月18日

京都「唐丸」さんへ 唐紙で作る御朱印帳①

京都の下京区にある、京からかみの「唐丸」 さんへ行ってきました。





本日はこちらで、唐紙摺り体験&御朱印帳作成をします。







版画のタイプは定番の「葡萄唐草」「小瓢箪」ともう1種類が月替わりになっていて、11月の版木は「霊芝雲」です。

霊芝はサルノコシカケの仲間で乾燥した形が雲に似ているので、雲に見立てた文様とのこと。

えっ?そのまんま雲の文様じゃないんだ!!


この3種類の中から今回摺るものを選ぶということで、いつもはウダウダと決められずに悩むのですが・・・今回は見た瞬間にこれ!!と決まりました。

私は、「小瓢箪」を摺ります。

妹娘も「小瓢箪」がいいなぁと言っていましたが、最初に葡萄にするつもりだったようで、ここは文様違いで摺っていくことに。



これが100年以上も前の版木だそうです。

版木は柔らかくて加工しやすく摩擦に強い朴(ほお)の木が使われているとのこと、朴葉味噌の朴ですね。


素敵すぎるのですが・・・



先に映像でレクチャーを受け、少しビビッております。

襖などの大きな紙だと、12回版木を置き換えながら連続文様を摺っていくそうですが、なんと顔料を量感豊かにふっくらと仕上げるために、同じ文様を同じ個所に二度摺りするんだそうです!!

小さな版木をずらしながら大きな紙に摺り上げていく技術が、もう人間業に見えないんです。




この版木はなんと嘉永5年に彫られたもので、今も現役だそうです。
嘉永5年といえば!!ペリー来航の1年前なんだそうですよ!!😮

後ろの屏風がこの版木から摺ったものです。

ここで継いでる!ってわかってるのに、継ぎ目が全然分からないんです!!

このサイズの文様ならもう葵の先も含めて1パターンまで彫ってしまう!!ってものでもないんですね~。

江戸小紋等の染物もそうなんですが、どうしてピタッと合わせることが出来るのか適当女子には不思議で仕方ないです。


しかし、今回私たちは版木と和紙が同じ大きさなので、こんなことはしない、どうにかなる!大丈夫!と思ったら、「二度刷りします」😮とのこと、なんと!



さてまずは紙を選びます。
紙は越前和紙とのこと。



紙選びの画像はないのですが・・・。




瓢箪は無地場が多いので、少し変わった繊維の入った和紙を選びました。
妹娘は葡萄色です。



今回の顔料は金色です。

良かった💦顔料の色まで選んでいたら終わらない😓

金色がかっこいいし!!

唐紙のキラキラした煌めきは雲母(うんも)の粉ををまぜるそう。
雲母はキラキラするので「キラ」と呼ぶとのこと。

次回はいよいよ唐紙摺りの体験記です。


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