2025年11月22日

千日前線 四貫島住吉神社から了徳院へ 花御朱印⑥

 先日、アフター万博 の「世界横丁」へ立ち寄った際に、せっかくなので千日前線コースの神社仏閣をめぐってみました。

四貫島住吉神社から烏宮、海老江八坂神社、そして了徳院、花御朱印めぐりの記録です。

※「世界横丁」の記事は⇒こちら


四貫島住吉神社】


四貫島住吉神社


四貫島住吉神社の花御朱印

しばらく花御朱印から離れていた間に、新しいタイプの花御朱印が登場していました。
全部同じ台紙だと思っていたので、思いがけず新しいタイプの御朱印の登場に、
同じ台紙でそろえるか、少し悩みましたが、花御朱印らしいきれいなデザインに惹かれてこちらのタイプを頂きました。

初穂料は1,000円です。



境内ではイベントも行われていました。

こういった期間限定の御朱印巡りをしていると、せっかく訪れたのにお留守で御朱印をいただけない・・・と言うのが一番危惧するところなので、人の気配があると、ほっとします。

出店は6、7店舗ほどでしたが、手作り品のブースだけでなく、キッチンカーや、さらにはラジオの放送ブースもあり、この規模にしては想像以上のバリエーションです。


【烏宮】

烏宮

烏宮までは、そのまま歩いて移動しました。






拝殿は船を模した珍しい形でした。
船型の拝殿は航海安全や水運にゆかりを持つ神社に見られる造りだそうです。


烏宮の花御朱印


烏といえば「ヤタガラス」。
見えにくいですが「ヤタガラス」の朱印です。
「ヤタガラス」はサッカー日本代表のシンボルとしても知られ、烏宮ではサッカー守護のお守りが授与されていて、人気があるそうです。

初穂料は700円です。

【海老江八坂神社】

海老江八坂神社


訪れた時は秋祭りの準備の真っ最中でした。

人がいないのも心配ですが、
今度は境内が慌ただしく動いていて、忙しいタイミングで御朱印をお願いできるかどうか少し気になりました。


海老江八坂神社の花御朱印

無事いただけました。
こちらの御朱印には、花は花でも「のだふじ」の印が押されていて、地域の象徴を感じさせてくれました。
初穂料は700円でした。

【如意山 了徳院】

如意山 了徳院


了徳院は少し離れたところにありました。
周辺にはそれっぽい雰囲気のお寺が点在していて、あれかな?それかな?と気をそそられつつも、ちゃんと辿り着きました。



提灯が大根の紋です。

大根マークどこかでも見たことあるなぁ…。


ご本尊はご本尊は、漁師によって引き上げられた十一面観世音(大聖歓喜天)と伝えられていて、浦江聖天の名で親しまれているそうです。

聖天様が喜ぶお供え物と言えば大根!
こちらでも毎日大根がお供えされているそうです。

生駒山の宝山寺にも聖天さんが祀られていて、そこで大根と巾着を見たことがありました!
大根があったら「聖天」さん!覚えました!











どこか異国風の雰囲気です。
都会の街の中ですが、この境内は別世界ですね。





境内には立派な藤棚がありました。

獅子と藤の構図は春になったら、厄を払うような力強さと、幻想的な華やかさが重なるだろうなぁと思いました。


了徳院の花御朱印

大根と、杜若と藤の印です。
御朱印料は600円でした。



境内には、弁財天も祀られていたので、こちらに杜若が咲くのでしょうか。

「語るも杜若旅のひとつかな」芭蕉の句ですが、
気付きませんでしたが、たぶん句碑があったのでしょうね。



あ、やはり、ありました。

御朱印を通じて、神社やお寺だけでなく地域の文化や背景に触れられるのも素敵なところですね。


ちなみに「のだふじ」は植物学者・牧野富太郎博士が命名した藤で、
千日前線、野田阪神駅前には「のだふじ」の藤棚と、その説明書きがあります。

ふるさとの有名人である牧野富太郎のことでしたので、特に「のだふじ」のことは記憶していました。

帰りに駅前にてその説明書きの写真を撮ってみようと思ったのですが、自転車が並んでいて近づくことが出来ませんでした。残念。




GWに高知の牧野公園をめぐった記事は⇒こちら


野田阪神駅周辺には昔ながらの雰囲気のおいしい食べ物屋さんもたくさんあります。
久しぶりの寺社仏閣巡りですが、いろいろな発見があり、やはり楽しかったです。

2025年11月19日

堺筋線 蟠龍寺 花御朱印⑥


いつも『思い立ったら好日』を読んでくださっている方の中には、覚えていてくださっている方もいらっしゃるかもしれません。
そう、今年は「花御朱印巡り」も回っていたのです。



万博に通っていた頃、「花御朱印も巡らねば!」と意気込んでいたのですが、
あの猛暑の中ではさすがに両立は難しく……。

それでも、万博の夏パスが始まった頃、近くまで来たので、少し足を延ばして南森町の蟠龍寺(ばんりゅうじ)へ立ち寄っていました。



蟠龍寺(ばんりゅうじ)


🐉 蟠龍寺(ばんりゅうじ)

南森町駅からほど近く、街なかのビルの一角にあるお寺です。
こうした都会の中にビルとしてある寺院はよく見かけるのですが、どこか敷居が高く感じて、これまでなかなか足を踏み入れられずにいました。
「花御朱印巡り」は、ちょうどよいきっかけになりました。

「蟠龍(ばんりゅう)」という名前は、なんとも力強そうな響きですが、
「とぐろを巻いた龍」「地に伏して力を蓄える龍」を意味し、
古代中国では、まだ天に昇っていない龍、つまり、潜在的な力や可能性の象徴とされていたそうです。

そんな名を持つ蟠龍寺では、龍にちなんだ御朱印や切り絵の御朱印など、種類も豊富。

もちろん、今回いただいたのは「花御朱印」。
冥加料は800円でした。






お香付きです。


さて、万博も終わり、「花御朱印巡りをまた始めたいな」と思いつつも、
前回の「御堂筋線」巡りで、これは全66か所の満願はさすがに難しいかも…と、あきらめて、涼しくなるのを待って、しばらくゆっくり過ごしておりました。
・・・いや、あちこち出歩いていたか💦

そして、気候もよくなった10月中旬から、巡りを再開。
次回からは、「花御朱印巡り」だよりとして、綴ってみたいと思います。


なお、終了間近ですが、今まさに巡っている方へ向けての最新注意情報です。
「少彦名神社」さんは、今年9月に『花御朱印』の参加を終了されたとのこと。
そのため、現在は『少彦名神社』を含まなくても満願扱いになるそうです。


2025年11月17日

また帰れない!出町柳からのUターン劇

JR×ハイキュー!!「レッツゴーキョート!!」のイベントですが、
大本命のアクリルキーホルダーも無事に手に入れて、ひとまず満足。

せっかくの京都ですが、他に目的もないので、寺町あたりをぷらぷらと散策して帰ることにしました。

リユース着物のあるお店で羽織を見ていますと・・・

 





絞りや、レトロな暈し模様の羽織に混じって、
「おやっ」と目を引くような柄がちらほらと並んでいました。




この椿柄の羽織は、裄が68cmもありました。
衣文掛けの竿の隠れ具合からも、裄の長さが分かるでしょうか。

リユース羽織で、裄が68cmもあるものなんて滅多におめにかかれません!!

しかも“しつけ”付きなんです。




しっとりとした落ち感ある、手触りの良い生地です。。

ただひとつ残念だったのは、袖の肩のあたりに小さな穴あきの傷があること。
その分お値段は他のものよりお安めで、5,000円を切っていました。

悩みましたが、傷はそれほど目立ちませんし、裄68cm・しつけ付き・柄も今っぽくて違和感のない羽織なんて、、そうそう出会えるものではありません。
というわけで、お迎えしてきました。


羽織との出会いに満足して、寺町の散策もひととおり満喫。
そろそろ四条河原町から帰ろうか…と思ったのですが、
せっかく秋の京都ですので、木々の色づきも感じたくなって、
下鴨神社の摂社・河合神社まで足をのばすことにしました。

昨年も行ったばかりですが、京都は16時頃に閉門する神社やお寺が多い中、
下賀茂神社は少し遅くまで開いているので、16時前に思い立って向かっても間に合うかな・・・と思ったのですが、
四条寺町から出町柳までは徒歩40分程度の距離があり、最後の方は鴨川沿いを早足で、というか、ほとんどプチランニング状態でした。




なんとか神社の開門時間には間に合ったものの、社務所の受付は16時までとのこと。
昨年、私は見送った「まんが御朱印」があればを頂きたいなと思っていたのですが、残念間に合いませんでした。

昨年の下賀茂神社・河合神社参拝の様子は⇒こちら









ついでに“出町ふたば”に寄って、鴨川の石も飛んでみたり・・・(これが意外と怖かった)
さあ、秋の京都も満喫したぞ、京阪出町柳から帰るか・・・と駅に向かったら

何やら駅の空気が不穏な雰囲気・・・。

京阪電車が京阪本線・鴨東線が中書島で起きたトラブルのために16:30から運転を見合わせているとのこと。

この時点で、すでに1時間ほど経過。
一般的なトラブルならそろそろ再開される頃ですが、同じアナウンスが繰り返されるばかりで、状況はまったく変わらない。


京阪本線が止まっているとなると、大阪方面への振替は阪急。
しかし、阪急に乗るには四条河原町まで戻らねばならない。
せっかくその四条河原町から歩いて来たばかりなのに……。

再開を待つか、阪急まで移動するか迷っていたそのとき、
旧Twitter(X)で「中書島駅のトイレに不審物、爆発物処理班が出動」との情報を確認。

これはもう、待っていても動きそうにありません。
京阪を後にすることにした。

とはいえ、40分かけて歩いてきた道を戻る気力はない。
疲れた足を引きずりながら、どうしようかと考えていたら・・・
ちょうど目の前に「四条河原町」行きのバスが!!

途方に暮れて、バス停探しからのところに、ナイスタイミング!
阪急に乗り換えて、結果的に1時間ほどのロスで帰ることができました。

帰宅すると・・・「またぁ?」と言われました。

そう言えば・・・わりと最近にも交通トラブルで帰宅できなかったことが・・・💦
(いや今回は比較的すぐに帰宅できましたが)

オールナイト万博の記事は⇒こちらこちら


オールナイト万博、あの時もアナウンスはほとんどなく、情報が得られずに置き去りでした。
今回も同じで、駅構内での状況説明が乏しく、乗客はただ待つしかない状況でした。

この路線しか帰る手段がない方もきっといらっしゃったはず。

それにしても、こんなに外国人観光客が多いのに、英語での案内はほぼ皆無。
というか、私自身もこの辺に詳しくないので、日本語のアナウンスすら聞き取りづらく、何を言っているのよく分からない部分もありました。

「京阪本線・おおとよそうは全線で運転を見合わせています」としか聞き取れなくて、
“おおとよそう”って何?って戸惑いました。
これも調べて 鴨東線(おうとうせん)というものがあることを知りました。

20時頃に運転再開されたとのこと。


行きはスピーディーに新幹線、帰りはまさかの運行停止。
そんなこんなで、ちょっとしたトラブル付きの秋の京都散策でした。


ちなみに、気になっていた「不審物」の正体は、結局、DVDだったらしい。

2025年11月14日

JR×ハイキュー!!「レッツゴーキョート!!」してきました!

いつも記事を書くタイミングが遅くなるので、“イベント終了後の記録”になりがちなのですが、今回はめずらしく開催中に書くことができました。




大阪から京都まで新幹線で移動するなんて、仕事でもそうそう聞かない贅沢ルートですが、
(そういえば、ダブルブッキング常習犯の元ボスは時々使ってたなぁ…)
ついに私も、新大阪>京都、新幹線デビューしました。

というのも、ハイキュー×新幹線×京都!イベントのためです。




このイベントは、2025年10月10日〜12月21日まで開催中。
新幹線に乗って京都へ行くと
・新幹線車内限定オリジナルボイスが聴ける
・アクリルキーホルダーがもらえる(全3種/1日1個)
というもので、京都市内でのデジタルスタンプラリーや特設フォトスポット、コラボフードの企画も盛りだくさんのようです。


私はハイキューのキャラも話もほぼほぼ知らないのですが、駆り出されました。
知らないながらも新幹線に乗ってイベントに参加するのは、ワクワクします!!




東海道新幹線に乗車し、位置情報による速度測定で一定のスピードを検知すると、限定ボイスにアクセス可能となり、新幹線乗車証明もGET!
その証明を提示すれば、キデイランド京都四条河原町店でアクリルキーホルダーと引き換えができます。


新大阪に向かう途中、念のため位置情報がちゃんと機能するか確認してみたのですが、地下だったためか反応せず、ちょっとドキドキしましたが、
新幹線に乗ってからは無事に速度が測定されて、ホッとひと安心。よかった!




とはいえ、新大阪>京都は所要15分。体感では10分もないくらい。
その短い間にやることが多くて、とにかく忙しい!

でも大丈夫です。ボイスは車内だけでなく、1時間は再生可能とのこと。
焦らず、あとでじっくり聴くこともできます。










そして今回は、二人駆り出されまして、全3種のアクリルキーホルダー、無事コンプリートです!

この各学校直通の感じがいいそうです。
大阪ならなお良かったとのことですが・・・。





キデイランド京都四条河原町店には関連グッズもたくさんありました。

ちなみに娘は、「新幹線代の持ち出しが大きいから、今回は買わないつもり」と言っていたのですが・・・
その手には、しっかりと戦利品の袋。
もちろん、しっかり買い込んでいました。


知らない私でも「いいなぁ」と思うのですから、そりゃもちろんそうなりますよね。




このクリアファイルなんてめっちゃいいですよね!!


私は“駆り出され枠”なので、キャラや作品愛は語れませんが・・・
そんな私でも楽しめた、ちょっと贅沢な京都行き。

このあとは散策編へつづきます。
帰り道には、まさかの展開が待っていました


2025年11月12日

第77回正倉院展に行ってきました

 第77回正倉院展に行ってきました。

今年は13年振りに瑠璃坏(るりのつき)が展示されましたね。








実は、ずっと「瑠璃坏」の展示を待ちわびていたのです。

この宝物の美しさに心を奪われたのが、正倉院展に惹かれるようになった最初のきっかけでした。

第64回正倉院展で「瑠璃坏」が展示された際、ポスターに映るその青に目を奪われました。
1300年前の宝物だなんて、にわかには信じられませんでした。
ところがそのときは、正倉院展なんて、なんとなく敷居が高く感じてしまっていて、足を運ぶことが出来ませんでした。

奈良に住んでいたこともあったのにね・・・おかしなものです。


その後、友人に誘ってもらって通い始めて、もう数年。「瑠璃坏」にようやく対面できました。
今回は、信長のエピソードでも知られる「蘭奢待(らんじゃたい)」も展示されていて、
少しのんびりしていたら、初日にはもう休日の予約枠はほぼすべて埋まってしまっていました。

そりゃ、大人気ですよね。
今まで、興味なかった人でも気になるようなラインナップですよね・・・💦

仕方なく、やや繁忙期の中、半休をとって行ってきました。
少しだけ背徳感がありましたが、奈良に着く頃にはそれも忘れて、優雅な鑑賞時間を楽しみました。




油断の理由のひとつは、展示物の「黄熟香」の名称表示。
「蘭奢待」のような香木が出るのね~と思っていたら、まさかの「蘭奢待」の正式名称が「黄熟香(おうじゅくこう)」だったなんて!!

時代物のエピソードで「蘭奢待」のシーンなどを見かけると、あんなものがそんなに欲しかったかね・・・。
と思ってしまいますが、

「ラブダナムに似た成分を含み、さらにハチミツやシナモンのような甘い香りと、シトラスやバニラのような甘い香り、そしてスパイシーさも感じられる、複雑で深みのある香り」
などと表現されてしまうと・・・

そ、それは欲しいかも、ですね。

香木ったって、所詮、伽羅(きゃら)的な木の香りなんだろうと思っていました・・・。






「 平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)」

この鏡は見たことがあった気がするのですが、実はこれも、見に行きたいと思って指をくわえてポスターを眺めていた鏡だったようです。




「鳥毛篆書屛風(とりげてんしょびょうぶ)」

この日は特に中国人観光客が多く、なんなら前後左挟まれるのほどの賑わいでした。

「鳥毛篆書屏風」を見ていたときには、中国語でその読みを発音してくれていて、その響きが印象に残りました。
篆書なので、中国人とは言え、現代では読める人は限られていますよね。

「この字は臣(チェン)って字だね 下に書いてるね」 って言っているような雰囲気でした(笑)

興味津々に宝物を見臣めるその姿には、言葉を越えて伝わるものがありました。







今回購入したグッズはこちら




正倉院展では図録は買わないことにしているのでちょっと気楽です。






何か相談中の鳥たち。マグネットです。
鳥が目立つように配置したデザインが絶妙です!!




定規はこう見えてアルミ製です。



この定規の文様は、こちらも目玉展示のひとつ、双六台のもの。

細かな文様の中に鳥がいるのです。ちょうど側面上部の真ん中ですね。
(虫もいました)


当時の双六はこんな遊びだったのではと想像したルールの説明もありましたが・・・
理解が難しかったです。

当初思った通り、「バックギャモン」的なルールなんだなと言うところまで分かりました。

「バックギャモン」も人と時を選ぶと、雅な遊びとなるのですねぇ。

ちなみに「バックギャモン」のルールもよく分かっていません。





そういえば、昨年の正倉院展には、ぜんまい紬に鹿の帯で出かけました。

今年は昨年よりも早く涼しくなったので、10月末はまさに着物日和でしたが、残念ながら半休だったので着物は着れませんでした。

「せんびる」で購入した「壺更紗」がちょうどぴったりかなと思ったのですが・・・。



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