2025年6月15日

「日本国宝展」良かったよ!!(追記あり)




「大阪市立美術館」で開催されている「日本国宝展」に5月中旬に行ってきました!!

大阪・関西万博のおかげで、関西にて日本の歴史や美術を国内外にアピールする動きが強まり、あちこちで「国宝展」のような大規模な展覧会も企画されています。

大阪で!!約130件もの国宝が一堂に展示されるということで楽しみにしていました!!




大阪市立美術館の中央ホールといえば、天井から巨大なシャンデリアが設置されているのが迫力でしたが、今年リニューアルされました。

シャンデリアは耐震対策のために撤去され、吊り天井をあけてみるとその中に、開館当初のとてもきれいな天井が発見されたとのことです!




館長のそんなインタビューを見たことがあったので、天井を見るのも楽しみにしていましたが、確かにすっきりと明るく新しくなった雰囲気!
でも実は昭和11年の開館時代のものなんだ!っていうことがびっくりです。


さて、国宝ですが・・・





なんと、この薬師寺の水煙だけ写真撮影可でした。
創建当時のものということで1300年前のもの、
飛天が舞うこの美しい鋳物をどんなふうに作って、さらに塔の上にどうやって乗せたのか不思議ですよね。


薬師寺の水煙と言えば・・・。



2019年のゴールデンウイークに、修復作業の様子が公開されたときに、塔の上まで登ったんです!!
(そう言えば、以前少し書いた熱田神宮に行った次の日です。要ヘルメットでした。)




こちらは新調された水煙です!!

この時も感動したのですが、まさか創建当時の水煙をこんな間近で見ることができるなんて!!


その他の約130件の国宝ですが・・・。

ポスターなどで、金印「漢委奴国王印」を見てワクワクしていたのですが、「展示替え」することに思い至ってなくて、気が付いたら金印の展示期間は終わっていました。

残念すぎる・・・💧


しかし、伊藤若冲の「群鶏図」が見れたのがうれしい!!
2016年に東京都美術館で開催された「生誕300年記念 若冲展」は迷いに迷ったけれども見に行けませんでしたから・・・。

鑑真和上座像などの教科書に載っていたようなものも、教科書では正面からの写真しかありませんから、裏側が見れて「おお!」と思いました。

今回一番きれいだな~と思ったのは、「聖観音菩薩立像」です。
黒光りする体も、立ち姿も本当に「お美しい・・・」
ぐるぐる回りながら見惚れてしまいました。

そして、楽しみだったのが縄文土器
新潟県の笹山遺跡から出土した「火焔型土器」「王冠型土器」の2点の展示があり、
これもぐるぐる回りながらじ~~くり見てきました。

火焔型土器」は見れば見るほど、炎というより、鶏のモチーフにしか見えないな~と思いました。

5400年~4500年前のものということで、作り方や使い方等、いろいろ想像しようとしても気絶しそうです。


最後に、皇居の丸尚蔵館に収蔵されている、国内外の博覧会などに展示された作品の展示がありましたが、明治天皇お気に入りの花瓶「稲穂に群雀図花瓶」に見惚れてしまいました。
烏がインパクトがありました。

とにかくこの国宝展は、立体の物は360度、どの位置からでも見える展示が多かったのが良かったです。



グッズは悩みましたが、あまり購入せず、図録と・・・



ピンバッチのガチャガチャです!!
金印「漢委奴国王印」の印面ははシークレットです!


ちょうど、この記事をアップする日が最終日ですね。
もう一度行きたかったのですが・・・。



===追記===

記事を書いたらやっぱり行きたくなったので、最終日も行ってきました!!

3時半頃についたら長蛇の列でしたので、いったんはなれて再度夕方に行ったら並ばずに入れました。
館内はやや混んでいましたが、今回は見たいものだけ見ていくのでね、気楽です。






前回の記事を書きながら、もっとこう撮ればよかったなぁと思うことがあったので、
今回も天井を撮ってきました。
やっぱり、広く明るくなっていい感じです。





水煙も飛天と言いながら、肝心の飛んでるのないやん!
と自分で画像にダメ出ししていたので、こちらも撮りなおすことができて満足です!!

今回は、「唐獅子図屏風」をなにより楽しみに行きました!
獅子好きなので、これは見ないとね!!

左隻の獅子のお手々がかわいかったです。
右隻の獅子は、立体感、躍動感が大迫力でした!


今回はまったくノーマークの「日月四季山水屏風図」が見たことのないようなタッチで、すごいなぁこんな表現もあるのかぁ・・・と魅入りました。

「青磁鳳凰耳花生 銘 万声」も見れて良かったです。

そして再び、推しの「聖観音菩薩立像」をぐるぐると見ることが出来て大満足でした!!



そうそう、音声ガイドは津田健次郎さんでした!!
国宝級ボイス!に違いない!!


※そう言えば改装で、照明も調整が簡単になり、展示替えにも素早く対処でき、より作品を引き立たせることができるようになったとのインタビューを聞いたことがありましたが、なるほど、この展示会ではストレスなく作品を見ることが出来ました。

いつぞやにここで、修復されたフェルメールの《窓辺で手紙を読む女》を見た時には、
肝心の修復部分にスポットライトが反射して見にくかったんですよね~。


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