2025年1月11日

「路地ぶら ならまち・きたまち」④ 元興寺

つづいて 元興寺です。





蘇我馬子がつくった日本最古の本格的寺院の法興寺(飛鳥寺)を、平城京遷都のときに移したお寺とのこと。
当時は今の「ならまち」のほとんどが境内であったほどの大寺院だったそうです。

世界文化遺産「古都奈良の文化財」史跡元興寺極楽坊境内

国宝である「極楽坊本堂」と「極楽坊禅室」は世界文化遺産「古都奈良の文化財」にも登録されているそうです。
ご本尊は智光曼荼羅です。






禅室は僧が生活をする場所ですが、古代における寺院僧房の面影を伝える遺構は数少なく、細部にいたるまで形式を知ることができるこの禅室は大変貴重な遺構とのこと。

なんとあの法隆寺の西院伽藍よりも古い樹木が使用されているそうです。





入り口でこんなイベントの案内を見ました。

飛鳥時代に元興寺に現れたといわれる鬼伝説があり、鬼のことを元興神と呼び、なまって「がごぜ・がごじ・がんごなど」というそうです。

「がごぜ」を探してみたいと思います。








境内のあちこちに「がごぜ」がいました。

最後の鬼は・・・桜の季節にはちょうど花見な感じになるのでしょうか。

子供向けのイベントの鬼探しなのでポンッポンッと見つけられます。





全部見つけたら、記念品にこんな絵馬をもらいました!!
「がごぜ」がいい感じです!
お守りとして御祈祷がされているそうです。





桜が咲いていました「室 寒桜(むろかんざくら)」白っぽい八重桜です。





こちらは「かえる石」です。
画像よりもかえるっぽく見えます。

もともとは大阪城にあったそうです。







白珠(しらたま)は人に知らえず知らずともよし 

知らずともわれし知れらば知らずともよし


真珠は、その真の価値を人に知られない。しかし、世の人が知らなくてもよい。たとえ世の人が知らなくても、自分さえ知っていれば構わない。

この歌は元興寺の僧が詠んだ万葉集の一首です。
こちらは短歌ではなく、旋頭歌(せどうか)という和歌の形式となっています。

自分さえ自分の価値を知っていればいいとの自負と、同時に悔しさがにじみ出ている歌ですが、問答のようになっていておもしろいですね。





御朱印も美しいですね。
限定の押印は、法興寺(飛鳥寺)だった頃から使用されていた日本最古の瓦モチーフです。

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