2025年9月30日

妄想「大屋根リング保存募金」について 万博㊻

 


📖今さらだけど、出会えてよかった本

あの熱気も、感動も、驚きも、夏パスとともに静かに終了した頃、
この本の存在を知りました。

「えっ、すごいやん!え~もっと早く知りたかった…!」
正直、最初はちょっと悔しい気持ちもありました。
見逃した展示や、撮り損ねた美しい建築が、ページをめくるたびに現れるんです。

でも、読み進めるうちに、気持ちはだんだん変わっていきました。

自分が実際に体験した展示や建物でさえも、知らなかった背景や設計の意図が書かれて、
「ああ、あれってそういう意味だったんだ…」と、万博の記憶がさらに深くなっていく感覚です。
そして何より、自分が行けなかった場所や、撮れなかった瞬間が、この本の中にちゃんと残っていることが、うれしい気持ちです。

永久保存版ですね。






🏯大屋根リングは清水寺の舞台の技術を受け継いでいる

そもそも、私は清水寺の舞台を「すごい建造物だなぁ!」と思っているので、
同じ「貫工法」を踏襲してつくられた大屋根リングは、
万博の構想を見た瞬間から「とんでもないことをしようとしてるなぁ…」と感じていました。

正直、“2025メートル”なんて本当にできるの?と思っていたけれど、

ほんとにできるんですねぇ…。

大屋根リングが表紙の雑誌なんて見たら思わず買っちゃいます!!


ところで、この美しい「大屋根リング」、万博が終わったらどうするのか・・・
“保存する?しない?”論争があるようです。

そもそも、解体前提の建築物なので、私は「保存」にそれほど執着はないのですが、
ひとつだけちょっと残念に思うことがあります。


💡「大屋根リング保存募金」端末、あったらよかったのに!

実物を見た人は、興味がなかった人でさえ「すごい!」って言ってました。

だからこそ、リングのそこここに募金端末を置いて、

「チャリ〜ン」てしたら、何メートル保存達成!って表示される。
(※注:これは参考値であり、実際の保存を保証するものではありません。⇦この表示大事(笑))


みたいな仕掛けがあったら、楽しくて、話題にもなったと思うんです。
(もちろん来場しない方もサイトから参加できます)


万博は黒字化ラインの2200万人を超えたそうで、
もし一人が100円募金したら…なんと22億円!!

“清水寺の舞台の万博版”を未来に残すことも現実味を帯びたかも。


延べ人数ですし、もちろん全員が募金するわけではないと思います。
でも、実物の大屋根リングを目の前にしたら、圧倒されて100円どころか「チャリ、ンチャリン、チャリ~ン!」ってしたくなる人、絶対いたと思うんです。

“見た人の心が動く建築”だからこそ、募金という共感のかたちもありだったなぁと残念に思います。

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