2025年7月20日

「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」行ってきました

大阪市立美術館で開催されている「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」へ行ってきました。

展覧会が始まって二日目に訪れましたが、思っていたほど混雑しておらず、ゆっくりと作品を鑑賞することができました。





入口近くにあったポスターには、音声ガイドを担当している松下洸平さんの直筆サインが!
松下洸平さんのボイスも楽しみにしていました!!


この展覧会は、ただ名画を並べるだけではなく、
フィンセント・ファン・ゴッホという画家が、どのようにして「ゴッホ」になったのか
――その成り立ちを、家族との絆を通して丁寧に紐解いてくれる構成になっていました。





弟テオがゴッホを精神的・経済的に支えたことはよく知られていますが、今回の展覧会では、その後の物語、テオの妻ヨーの存在と、甥フィンセント・ウィレムの尽力にもしっかりと光が当てられていました。

テオがゴッホの死の翌年に亡くなった後、残された膨大な作品や手紙は、ヨーの手に委ねられました。
ヨーはゴッホの作品や手紙を守り抜き、ただ保管するだけでなくゴッホの芸術的価値を信じ、世に広めるために積極的に動きました。

その一環として、彼女は一部の作品をナショナル美術館へ売却するという決断もしています。これは、ゴッホの名を広めるため、そして作品を公共の場で多くの人に見てもらえるようにという思いからでした。

きっと手元に置いておきたかったに違いありませんが、こういった英断がゴッホを「家族の中の画家」から「世界のゴッホ」へと押し上げたのだなぁと感じました。



さらに、ヨーの息子であり、ゴッホの甥にあたるフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホは、母の意志を継ぎ、ゴッホ作品の散逸を防ぐために尽力。
最終的には1960年代にアムステルダムにファン・ゴッホ美術館を設立し、世界中の人々がゴッホの芸術に触れられる環境を整えました。

今回の展覧会では、こうした家族の物語が丁寧に紹介されており、「ゴッホがゴッホになった」背景に、一人の画家だけでなく、家族の信念と努力があったことを深く感じることができました。

と、いうことで、非常に良い展示でした。

神戸にもゴッホ展が来るから、今回はパスしようかな…と思っていた人にこそ、ぜひ見てほしい展覧会です!!


最後にあるイマーシブ・コーナーは写真撮影可です。







「ひまわり」をどアップで見た画像です。
まるで月のクレーターを眺めるような凹凸でした。






絵画に関する感想は、今回は語りだしたら終わりそうにないので…
自制しようと思ったのですが、やっぱり少しだけ語りたい。

実は、今回の展示で特に印象に残ったのは、彼が「気に入っていた他の画家の絵」にまつわるエピソード。

ゴッホはこの肖像画を自分で描いた自画像よりも気に入っていたそうで、「私の宝物だ」と弟テオに語っていたとか。
確かに、ラッセルの筆によるゴッホは、かなりイケメン風で、実際よく似ていたのでしょうし、友情が感じられるいい絵だなぁと思いました。

そして、浮世絵の影響を受けたというエピソードも楽しくて、「浜辺の漁船」の見方がかなり変わりました。
日本の浮世絵が、こんなにもインスピレーションを与えていたなんて、ちょっとうれしく誇らしい気持ちにもなります。

もちろん、ゴッホ自身の作品も素晴らしくて、特に本人や近所の人の肖像画や、「麦の穂」「耕された畑(畝)」はいちつまでも見ていられる感じでした。

日本初公開となるゴッホの直筆手紙や、近くに住んでいたというロートレックの絵など、最後まで見応えがあります。


どれもよかったけれど、こうして振り返ってみると、今回の展示で心に残ったのは、絵そのものの美しさだけではなく、絵にまつわる人間関係や、作品が生まれた場所・時代背景、そしてその後の変遷でした。

ゴッホが誰と交流し、どんな土地で暮らし、どんな思いを抱えて筆をとったのか、
――そうした物語が絵とともに語られることで、作品が単なる「絵」ではなく、生きた記録のように感じられたのです。

しかも松下洸平さんの声ですしね。

ほんとに良い展示でした!!



今回は、この「ゴッホちゃん」のぬいぐるみがかわいすぎて、購入してきました。




ぬいぐるみは、2種類ありましたが、たぶんどちらもゴッホちゃんのはずですが、
「あ~、ゴッホとテオだ!」と2種類購入している人も見かけました。

そのぐらい、テオの存在感を感じたんだなぁ~と
ゴッホとテオだと思ったならそれはもう、ゴッホとテオです!

ちなみに今回は珍しく娘二人と行ったので、我が家もぬいぐるみは2個買ったのですが、、、
二人ともこちらの同じタイプのゴッホちゃんを購入しましたので、テオだ!と思われたゴッホちゃんの画像はありません。

ちなみにひまわりの缶も大人気商品のようでした。
・・・こちらも我が家にはふたつあります。



神戸のゴッホ展も行く予定なので図録は悩んだのですが・・・

え? 茶色地に金文字のこの雰囲気は、本好きにはたまらなくないですか?
ジャケ買いです。

図録貧乏ですよ・・・。


図録が3,300円、ぬいぐるみが2,800円ぐらいでした。⇦うろ覚えです




今回はゴッホの缶バッチがありましたので、ガチャガチャしてきました!



もうどれが出てもいいのですが、それにしても当たりです!!

娘もひまわりが2個でていたのですが、このサイズでは、もうどれがどこのひまわりかぜ~んぜんわかりません!!


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