2024年10月27日

「四天王寺」の蚤の市での購入品 ②

 「四天王寺」の蚤の市での購入品の続きです。

4種類しか買わなかったのに、まさかの2ページ目です。

行く前に蚤の市の動画などで、好きな感じの時代物の摺りガラスの窓?や什器のようなものがあったのを見たで、どんな大きなものに出会ってしまうか、万が一のために大きなエコバックを用意してドキドキしていました。

これ以上物を増やすわけにいかないので、今回は小さなものばかりゲットしたので、よしよしと満足していたら・・・。


あら?骨董市なのに着物はなかったの?と物足りなさを感じていらっしゃった方!
お待たせいたしました。
そうですよね、そんなわけないのです。

最後の最後で「鹿」に出会ってしまいました。

青春時代、奈良に住んでいたので「鹿」に弱いんです😅



利休茶から路考茶あたりの地色に、緑色味の強い茶色が入った訪問着です。

          


おしゃれな市松の地模様にかわいい鹿の絵付けですぐに目についたのですが・・・
  • 裄が短い
  • 胴裏が黄変
  • ちょっと渋すぎる色
  • しわしわ
といろいろと気になるところがあり、悩んでおりました。

この訪問着は1,000円とのことです。

普通なら1,000円でもこの条件では「不可」なのですが、この生地、長羽織にしたらお洒落だろうなぁ・・・とあきらめきれず。
かといって、本当に仕立て直しまでするか?できるか?と思い、まだまだ悩んでいたら。

「800円でいいから持って帰って」とのこと。

ということで、連れて帰ってきました。


帰りの道中では、う~ん長羽織は予算も技術も厳しいかな~、リメイクのスカートにでもしてみようかな~。
けど、洋服って感じじゃぁないんだよな・・・。
などいろいろ思案しておりました。


帰ってきましたので、ゆっくりチェックします。


まず、「胴裏の黄変」全体に黄色くなっています。
黄変は汚れではなく、絹の老化症状なので気にしなければ「可」なのではありますが・・・




点状のシミがあるでなく、胴裏全体がムラなく同じ色合いに黄色いんです。
最近はカラー胴裏もあるらしいので、渋い茶に合わせてこの色を入れたか?と思うぐらい均一に黄変しています。

リサイクル着物をいくつも持っていますが、ここまで黄変した胴裏は初めて見ました。


続いてサイズですが、裄64㎝、丈158㎝、前幅23㎝、後幅29㎝ぐらいのようです。

身丈・身幅はいけるのですが、私は裄が67、5㎝あるので、65㎝ぐらいがギリ許容範囲なのですが・・・


うわぁ~
やっぱり素敵な訪問着です。

これは、やっぱり着物として着てあげたい。

これでもひどいところには少しアイロンをかけてみましたが、それでもシワシワです。





簡単に羽織ってみました。
柔らか物マジックで、裄はごまかせています。

すごくカッコつけたポーズに見えているかもしれませんが、暗くて鹿が見えなくなるので膝でちょっとプッシュしてみただけなのです。



腕を下げると・・・ごまかせていません💦
が、64㎝のわりには許容範囲です。
衣文掛けにかけても短いようには感じないのです。
不思議な着物です。
シワシワをのばしたら65㎝ぐらいはでるのかもしれません。

先日の七宝つなぎの白い帯は合うことは分かっているので、山岡古都の型染の帯を合わせてみました。

やはり色が渋いので若々しくは見えませんが、パーソナルカラー系の色なので、帯しだいでは似合うかもしれません。
おはしょりのモタモタとか着付けがあまいととたんに老けて見える気がします。



前身ごろの鹿は染だけでなく、少しキラキラした糸で鹿の子の刺繍が入っています。


さて悩んでいたところですが
  • 裄が短い>まぁ許容範囲
  • 胴裏が黄変>悉皆屋さんに相談
  • ちょっと渋すぎる色>似合ってると思い込む!
  • しわしわ>ひたすらアイロン!

ということで、まずは一度は着物として着てみてから、悉皆屋さんと相談してみようと思います。

古い着物独特の臭いもなく、身丈もまあまああるのでそんなに古いものではなさそうなのに、こんなに黄変しているのは、やはり管理方法の加減なのでしょうか・・・


せっかくの蚤の市なので、もっとアンティークな感じのが見たかったのですが、まずサイズが合いませんし、昔は好きだった銘仙も最近はあまりビビッとくるものがないのですよね・・・。


ところで10月も下旬ですが、一瞬羽織ってみただけで汗だくになりましたよ💦
今日はまさかのクラーつけました!!


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