2025年12月30日

いずみホールのクリスマスコンサート2025へ ~六甲おろしから手話のきよしこの夜まで~


以前の記事をご覧いただいた方には、少し既視感のある写真かもしれません…。

いずみホールの「クリスマス・コンサート」に行ってきました。

少し前に「OBPクラシック Vol.3 トワイライト・オルガンコンサート」に足を運んだのですが、それがあまりにも良くて……。

Instagramでいずみホールのクリスマスコンサートの案内を見かけた瞬間、申し込みしてしまいました。


以前に行ったOBPクラッシクの話は⇒こちら





住友生命いずみホールで続く 第36回 の「クリスマス・オルガンコンサート」。

パイプオルガンを中心に、クリスマス曲だけでなく、映画音楽やミュージカル作品まで幅広いレパートリーを取り上げるシリーズとして親しまれてきました。

■ 出演

● オルガン:山口 綾規

クラシックからシアターオルガンまで幅広く演奏し、国内外で活動するオルガニスト。いずみホールのクリスマス公演にも継続出演している。

● ソプラノ:コロン えりか(Erika Colon)

ベネズエラ生まれ。英国王立音楽院卒業後、ロンドンのウィグモアホールでデビュー。
宗教曲や音楽祭で活躍し、4児の母としての顔も持つ。
「ラ・フォル・ジュルネ」など国内外の音楽祭にも出演している。






前回の OBPコンサート のときに、「あのあたりの席がいいなぁ」と思った場所があったのですが、
今回、クリスマスコンサートの情報を見た瞬間に急いで申し込んだので、その“狙っていた席”を取ることができました。



こちらのテラス席です。

パイプオルガンって、正面の真ん中に座っても演奏者の背中しか見えないんですよね。
でもこの位置だと、4段の鍵盤も足鍵盤も全部見えるので、ここが特等席だったと思います。

音響は中央が良いと言われますが、間近で響く音の迫力もすごく良かったです。


♪~♬~~♩~~~♬~♪~♩~♬~~~♪

◆ 第1部

 J.S.バッハ:目覚めよと呼ぶ声あり(オルガンソロ)
G.カッチーニ:アヴェ・マリア(ソプラノ)
F.シューベルト:アヴェ・マリア(ソプラノ)
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ(オルガンソロ)
 C.フランク:天使の糧(ソプラノ)
A.アダン:オー・ホーリー・ナイト(ソプラノ)
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565(オルガンソロ)

◆ 第2部

坂本龍一:戦場のメリークリスマス(オルガンソロ)
C.M.シェーンベルク:「レ・ミゼラブル」より(ソプラノ)
六甲おろし(オルガンソロ)
L.バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」より(ソプラノ)
Tonight
Somewhere
L.ヴィエルヌ:ウエストミンスターの鐘(オルガンソロ)

♪~♬~~♩~~~♬~♪~♩~♬~~~♪




トッカータとフーガ ニ短調 BWV565は「チャラリ~」ってやつです。
ウエストミンスターの鐘は「キンコンカンコン」です。

山口綾規さんは、オルガンの演奏だけでなくおしゃべりも本当にお上手で、
パイプオルガンの仕組みや曲の説明を、明るくテンポよく説明してくださいます。

いずみホールのオルガンはパイプがなんと3,623本もあって、
一番大きいものは6メートル、小さいものは小指の先ほどなんだそう。

さらに、ステージ上には“リモート演奏用の鍵盤”も設置されており、
離れた場所からでも演奏できるという、一瞬びっくりするような仕組みも紹介してくださいました。

後半は、実際にこちらの⇩ステージ上からの演奏です。




上段で演奏している時は、ほとんどの人は足元どころか、4段の鍵盤も見えていないですから、これはうれしいパフォーマンスです。

そして、こうして近くで見ることが出来ると・・・黒鍵と白鍵が反転している!!って気付きますよね。

これはSUN調べなのですが(笑)、もともとオルガンの鍵盤は、木の色そのままの「黒っぽい木」「白っぽい木」を使っていたそうなのですが、ピアノの方が後から見やすいからと“白黒を逆転”させたそうなんです。


パイプオルガンの表現も音の幅をものすごく感じることが出来て、
「戦場のメリークリスマス」「ウエストミンスターの鐘」など、どれも印象的でした。
間の取り方など、ほんっとに上手な演奏家だなぁと思いました。


コロンえりかさんは、とてもおきれいな方でした。

そして冒頭のご挨拶で、昼間なのに思わず「皆さま、こんばんは〜」とおっしゃってしまい、
客席からクスッと笑いが。
シャンデリアの灯りが少し落ちたホールの雰囲気に、つい“夜”を感じてしまったようでした。
その言い間違いが、むしろ良い“つかみ”になって、
会場が一気に和やかになりました。


「ラ・フォル・ジュルネ」にも参加されていたようなのですが、どちらに出演されたのかなぁ~。
何度か、「ラ・フォル・ジュルネびわ湖」に訪れたことがあるのですが、残念ながら記憶にはありません。




「関西での公演なので〜」と、演目にまさかの「六甲おろし」。

「皆さん歌ってくださいね〜」のひと言のあと、オルガンが鳴り始めた途端、
会場にすごくきれいな歌声が響いてきてビックリ。
あまりに美しくて、“え、録音流してる?”と思ったくらいです。
パイプオルガンをバックにホールで歌うと、こんなにきれいに響くんですね。
ちょっと感動しました。


コロンえりかさんは、耳の不自由な子どもたちと一緒に音楽をつくる
「ホワイトハンドコーラス NIPPON」の活動もされていて、
手話で音楽を表現する“手歌”のお話もしてくださいました。

その流れもあって、コンサートの最後は
みんなで手話を交えて「きよしこの夜」を歌うことに。

会場全体に手の動きが揺れて、歌声と一緒にホールに広がっていく感じがなんとも言えず温かくて、クリスマスらしい締めくくりでした。



最後は完全に余談ですが、終演後はすぐ近くの読売テレビにも寄ってみたのでその画像です。






おお!ガチャガチャもコナンだらけです。



みゃくみゃくがいる~~。




お!あんなことろに!怪盗キッドいる!!




あ、犯人発見。
 


トイレのマークまでコナン!


という、おまけショット付になりましたが・・・

このコンサート良すぎたので、来年もまた行きたいです。

毎年大人気で、今年も満席だったそうなので、
来年もちゃんとチケットが取れますように。🙏

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