京都の下京区にある、京からかみの「唐丸」 さんへ行ってきました。
版画のタイプは定番の「葡萄唐草」「小瓢箪」ともう1種類が月替わりになっていて、11月の版木は「霊芝雲」です。
霊芝はサルノコシカケの仲間で乾燥した形が雲に似ているので、雲に見立てた文様とのこと。
えっ?そのまんま雲の文様じゃないんだ!!
この3種類の中から今回摺るものを選ぶということで、いつもはウダウダと決められずに悩むのですが・・・今回は見た瞬間にこれ!!と決まりました。
私は、「小瓢箪」を摺ります。
妹娘も「小瓢箪」がいいなぁと言っていましたが、最初に葡萄にするつもりだったようで、ここは文様違いで摺っていくことに。
これが100年以上も前の版木だそうです。
版木は柔らかくて加工しやすく摩擦に強い朴(ほお)の木が使われているとのこと、朴葉味噌の朴ですね。
素敵すぎるのですが・・・
先に映像でレクチャーを受け、少しビビッております。
襖などの大きな紙だと、12回版木を置き換えながら連続文様を摺っていくそうですが、なんと顔料を量感豊かにふっくらと仕上げるために、同じ文様を同じ個所に二度摺りするんだそうです!!
この版木はなんと嘉永5年に彫られたもので、今も現役だそうです。
嘉永5年といえば!!ペリー来航の1年前なんだそうですよ!!😮
後ろの屏風がこの版木から摺ったものです。
ここで継いでる!ってわかってるのに、継ぎ目が全然分からないんです!!
このサイズの文様ならもう葵の先も含めて1パターンまで彫ってしまう!!ってものでもないんですね~。
江戸小紋等の染物もそうなんですが、どうしてピタッと合わせることが出来るのか適当女子には不思議で仕方ないです。
しかし、今回私たちは版木と和紙が同じ大きさなので、こんなことはしない、どうにかなる!大丈夫!と思ったら、「二度刷りします」😮とのこと、なんと!
紙選びの画像はないのですが・・・。
瓢箪は無地場が多いので、少し変わった繊維の入った和紙を選びました。
妹娘は葡萄色です。
今回の顔料は金色です。
良かった💦顔料の色まで選んでいたら終わらない😓
唐紙のキラキラした煌めきは雲母(うんも)の粉ををまぜるそう。
雲母はキラキラするので「キラ」と呼ぶとのこと。
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