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2024年10月18日

「佐渡狐」「土蜘蛛」 薪能④

狂言「佐渡狐」 

狂言はもう、説明がなくてもそのまんま分かりやすいので、気楽に見ていられますが、野村萬斎・野村裕基親子共演に、野村太一郎まで・・・

すごい共演が大阪で見られて感激です!!

佐渡に狐がいるいないの話、この三人で演じているのが面白すぎました!!



「土蜘蛛」

病気で臥せる源頼光(らいこう)のもとへ、見知らぬ法師が現れます。不審に思った頼光が法師に名を聞くと、「わが背子がくべき宵なりささがにの」と歌を口ずさみつつ近付いてきます。蜘蛛の化け物と察した頼光は、枕元にあった名刀、膝丸(ひざまる)で斬りつけました。すると、法師はたちまち姿を消してしまいました。頼光は家臣の独武者(ひとりむしゃ)に蜘蛛退治を命じます。独武者が土蜘蛛の血をたどっていくと、化け物の巣とおぼしき古塚が現れました。これを突き崩すと、その中から土蜘蛛の精が現れます。土蜘蛛は千筋の糸を投げかけて独武者たちをてこずらせますが、独武者はついに土蜘蛛を退治します。


まず、これも先に紹介した北野天満宮の春の曲水の宴に行った際に、土蜘蛛の塚も見たなぁ~と思い出しました。

膝丸と兄弟刀である、人気の「鬼切丸」別名「髭切」も見たなぁ・・・と
いや、あの頃は「刀剣乱舞」にどっぷりはまっていたので「髭切」を見に行ったのですが・・・
こっちが膝であっちがなんだっけ?ともう思い出せなくなっていました・・・





怪しい法師が蜘蛛だと分かったのは「わが背子が来べき宵なりささがにの」は衣通姫(そとおりひめ)の歌で、続きは「蜘蛛の振る舞かねてしるしも」といい、”今宵は夫(允恭天皇)が来そうな夜だな”と詠んだ恋の歌なのですが、続きが蜘蛛だけに、蜘蛛の登場の枕詞になってしまったとのことです。

音声ガイドが教えてくれました。
ライブ配信の音声ガイドは初めてだったのですが、非常に良かったです。
特にお能は他のものよりも音声ガイドが欲しいところですね・・・

「花よりも花の如く」にて、なぜか三人で現れる独武者(笑)と描写されていたのも、独武者とその従者だと説明があり納得。



こちら「土蜘蛛」にも小書きがあり「黒頭 入違之伝」、法師の退場と独武者の登場が橋掛り上で入れ違いになる特殊演出がありました。
現在のドラマなんかにもありそうなシーンで、すれ違う二人の微妙な間合いが面白かったです。


土蜘蛛はもう、しゃー!しゃー!と蜘蛛の糸を投げまくって、舞台が真っ白になる中、演者も地謡も何事もなかったかのように演じ続け、スルスルと糸ごと舞台をはけていき、最後は何も残らない・・・という壮大な演目ですが(違う?)
柱が提灯でしたので、今回は糸が残っています。





もう薪能、良すぎたので!! 翌日の「羽衣」「安達原」も見たい!!
と思ったのですが・・・明日はまた違う物を見に行きます!!


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